ITmedia NEWS >

iPodがセキュリティを脅かす?――Gartner報告書

» 2004年07月07日 07時45分 公開
[IDG Japan]
IDG

 Appleの人気音楽プレーヤー「iPod」などの携帯型ストレージ機器は企業のセキュリティ上重大なリスクをもたらす可能性があり、利用禁止を真剣に考えた方がいい――。調査会社Gartnerが調査報告書でこんな指摘を行った。

 こうした携帯機器ではUSBやFireWire (IEEE 1394)を使っており、会社のネットワークに悪質なコードが入り込んだり、企業データが盗まれる原因になるなど、複数の面で企業にリスクをもたらしかねないと、同社がこのほど公表した報告書「How to Tackle the Threat From Portable Storage Devices」では指摘している。

 この報告書では、LaCie Groupや東芝製のFireWire HDD、USB HDD、M-Systems Flash Disk Pioneersのキーチェーン型HDD「DiskOnKey」などさまざまなデバイスを挙げている。さらにiPodや、スマートメディア、メモリースティック、コンパクトフラッシュを備えたデジタルカメラもセキュリティを脅かす存在として挙げた。

 従業員や契約社員が個人で所有するこうしたデバイスを会社のPCで使い、会社のネットワークに直接アクセスするのは禁止すべきだとGartnerは勧告。さらに、適切なドライバをインストール後はUniversal Plug & Play機能を無効にし、公認のデバイスしか利用できないようにする「デスクトップ封鎖ポリシー」を検討すべきだと提言している。

 ただ、こうしたデバイス自体は社内で非常に有用であり、一律に禁止してしまうのは「非現実的・非生産的」だとも述べている。

Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.