米Hewlett-Packard(HP)がApple Computerの人気音楽プレーヤーiPodの再販打ち切りを決めた。両社の担当者が7月29日に確認した。
29日現在、HPのWebサイトではまだ数種類のMP3プレーヤーが販売されているが、HPではAppleのiPodとの関係を9月末までに打ち切ると、同社広報のロス・キャンプ氏は語った。自社PCへのApple iTunesソフトのインストールは続けると同氏。
HPとAppleは2004年のConsumer Electronics Showで再販提携を発表、これにはHPのPCにiTunesソフトをインストールすることも含まれていた。しかしAppleによれば、この関係を通じたHP経由の売り上げは、iPodの全売り上げの約5%にすぎなかった。
これでHPはデジタル音楽プレーヤー戦略がないまま取り残される。Appleとの契約打ち切り合意の一環として、HPは1年間にわたって競合する音楽プレイヤーの販売を差し控えなければならないと、Wall Street Journalサイトの29日の記事では報じている。キャンプ氏はこの報道についてのコメントは避けたが、HPはコンシューマー向けデジタルエンターテインメント製品の販売に尽力していると強調した。
新CEOのマーク・ハード氏の下、HPでは前CEOのカーリー・フィオリーナ氏が確立した提携関係や戦略の多くに厳しい目を注いでいる。
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