三洋電機は9月28日、7月に発表した事業再編計画を加速すると発表した。DVDレコーダー/プレーヤーなど不採算事業から撤退するほか、人員削減を加速。同社創業の地・北條工場(兵庫県)を閉鎖するなど、資産処分も進める。
AV部門では、DVDレコーダーやプレーヤー、VCR事業を終息させ、HD DVD機器に集中する。テレビ事業は、国内は研究開発に、海外はリアプロとCRTに集中する。
人員削減は従来より前倒しし、来年1月末までに約1万人を削減。人事のアウトソーシングも進める。購買や物流分野のコスト削減も加速し、3年間で1700億円を削減できる見通しという。
本社を含めた拠点ビルと、全国68カ所の営業拠点の売却や証券化も進める。遊休地となっている2カ所の工場跡地を売却。北條工場と、半導体後工程の関東三洋セミコンダクターズ大間々工場(群馬県)は今年度中に閉鎖する。
本社機能を再編成し、世界戦略策定に特化した「Global Headquaters」を設置。各カンパニーのデザイン部門をブランド本部に一元化してGlobal Headquatersで統括し、企画・デザイン力強化によるブランド力の確立を図る。
3つの事業分野――(1)冷熱機器、(2)電池と電装、(3)パーソナルモバイル機器――に集中投資し、3事業だけで2007年度の売り上げ2兆円を目指す。
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