ITmedia NEWS >

三洋、DVDやVCRから撤退 リストラ前倒し

» 2005年09月28日 18時16分 公開
[ITmedia]

 三洋電機は9月28日、7月に発表した事業再編計画を加速すると発表した。DVDレコーダー/プレーヤーなど不採算事業から撤退するほか、人員削減を加速。同社創業の地・北條工場(兵庫県)を閉鎖するなど、資産処分も進める。

 AV部門では、DVDレコーダーやプレーヤー、VCR事業を終息させ、HD DVD機器に集中する。テレビ事業は、国内は研究開発に、海外はリアプロとCRTに集中する。

 人員削減は従来より前倒しし、来年1月末までに約1万人を削減。人事のアウトソーシングも進める。購買や物流分野のコスト削減も加速し、3年間で1700億円を削減できる見通しという。

 本社を含めた拠点ビルと、全国68カ所の営業拠点の売却や証券化も進める。遊休地となっている2カ所の工場跡地を売却。北條工場と、半導体後工程の関東三洋セミコンダクターズ大間々工場(群馬県)は今年度中に閉鎖する。

本社を再編成、投資を集中

 本社機能を再編成し、世界戦略策定に特化した「Global Headquaters」を設置。各カンパニーのデザイン部門をブランド本部に一元化してGlobal Headquatersで統括し、企画・デザイン力強化によるブランド力の確立を図る。

 3つの事業分野――(1)冷熱機器、(2)電池と電装、(3)パーソナルモバイル機器――に集中投資し、3事業だけで2007年度の売り上げ2兆円を目指す。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.