世界最小最軽量のコンパクト一眼、「DMC-GF1」登場
パナソニックがマイクロフォーサーズ規格の“デジタル一眼”「LUMIX DMC-GF1」を発売。既存モデルの機能を多く引き継ぎながら、「世界最小・最軽量」のサイズを実現した。
パナソニックは9月2日、“デジタル一眼”「LUMIX DMC-GF1」を9月18日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格はボディのみが7万円前後、パンケーキレンズ「LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH」をセットしたレンズキットが9万円前後、標準ズームレンズ「LUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S」をセットしたレンズキットが9万円前後。
同社製デジタル一眼「DMC-G1」、「DMC-GH1」と同様、マイクロフォーサーズ規格を採用しながら基盤の集積化などで小型軽量化を進め、119(幅)×71(高さ)×36.3(奥行き)ミリ、約285グラム(いずれも本体のみ)というフラッシュ内蔵レンズ交換式デジタルカメラのボディとしては「世界最小・最軽量」のサイズを実現した。
撮像素子は4/3型 有効1210万画素のLive MOSセンサーで、画像処理エンジンには「ヴィーナスエンジンHD」を組み合わせる。2次元デジタルノイズリダクションによって低周波数域のノイズを重点的に低減するほか、レッド/ブルーの色成分から信号輝度を生成し、斜め方向の解像感を向上させている。
DMC-GH1と同じく、AVCHD Liteによるハイビジョン動画(最大1280×720ピクセル/60p)の撮影も行える。AVCHD LiteのほかMotionJPEGによる動画撮影機能も備えており、テレビやデジタルレコーダーで再生したい際にはAVCHD Lite、PCでの再生/編集を行うならばMotionJPEGと撮影後の用途にあわせて使い分けることができる。MotionJPEG選択時には1280×720ピクセルのほか、848×480/640×480/320×240ピクセルから解像度が選択できる。
ファインダーは非搭載で、撮影時は3型/46万画素の背面液晶で被写体を確認しながらのフルタイムライブビュー撮影が基本となる。別売の電子式ファインダー「DMW-LVF1」を組み合わせればファインダー撮影も行える(視野率約100%/20.2万画素相当)。DMW-LVF1はチルト機構を備えており、装着することでローアングル撮影も容易となる。
フォーカスは映像検出TTL式(コントラストAF)で、コントラストAF非対応レンズを組み合わせた際にはMFのみとなる。AFモードには顔認識/追尾/23点/1点を用意するほか、プリAFとして常時ピント合わせを行うコンティニュアスAFとカメラのブレが少なくなった際に自動でAFが行われるクイックAFの2つを搭載した。なお、LUMIX G 20mm/F1.7 ASPHLと組み合わせた際にはプリAFのコンティニュアスAFは利用できない。
「自動シーン判別」「暗部補正」「追尾AF」「デジタル赤目補正」「全自動逆光補正」「個人認識」を複合した「おまかせiAモード」もDMC-G1/GH1から継承する。新製品では個人認証の精度が高められたほか、登録した複数人数の名前同時表示が行えるようになった。おまかせiAモードは動画撮影時にも有効で、動画撮影時には顔/風景/マクロ/ローライト/通常からシーン識別が行われ、状況に適した設定が自動的に施される。ボケの効きを操作できる「動画Pモード」も用意される。
カメラが被写体の動きを検知し、シャッタースピードとISO感度を自動設定する「インテリジェントISO感度コントロール」機能も引き続き搭載している。P/A/S/Mの各撮影モードで露出/絞り/シャッタースピードを設定する際には、液晶画面上に露出メーターが表示される。また、シーンモードには新たに「背景ボケ」モードが用意された。このモードを選択すると適正露出の範囲内で自動的に絞りが開放側に設定され、カーソルキーでピントを合わせたい場所を選択するだけでボケを効かせた写真を撮影できる。
DMC-G1/GH1に搭載されている、色や明るさ、鮮やかさを自在に変更する「マイカラーモード」には、ポップ/レトロ/ピュア/シック/モノクローム/ダイナミクアート/シルエット/カスタムと8つのプリセットが新たに用意された。マイカラーモードの適用結果はライブビューでリアルタイムに確認できるほか、動画撮影時に適用することも可能となっている。
記録メディアはSD(SDHC対応)メモリーカードで、撮影可能枚数は約380枚(LUMIX G 20mm/F1.7 ASPH利用時)/約350枚(LUMIX G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S利用時 いずれもCIPA規格)。
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