シャープ、80V型を含む“”AQUOSクアトロン”「Gシリーズ」を発表:BIG&Smart(2/2 ページ)
シャープは、「BIG&Smart」がコンセプトの“”AQUOSクアトロン”「Gシリーズ」を6月に発売する。クアトロンパネルの駆動方式や映像エンジンが進化。新しいスマートフォン向けアプリも提供する。
「身近なスマート」を目指した新ユーザーインタフェース
製品コンセプトのもう1つの柱である「スマート」では、まずホーム画面が一新された。新開発のユーザーインタフェース「ビジュアルモーションガイド」を採用、写真やアイコンを多用して直感的に扱えることを目指した。画面は上下に3分割され、最上段には常に視聴画面や時計を表示。2段目に「おすすめ番組」などテレビ視聴関連の機能、最下段にはネットサービスのアイコンが並ぶ。
アイコンの種類は多い。例えば2段目の「おすすめ選局ナビ」は、過去の視聴履歴やネット情報を元に、ユーザーの好みに合いそうな番組をナビゲーションする機能だ。また、AQUOSユーザーが視聴中の番組やVoD(TSUTAYA TV、T's TV、ひかりTV)の人気コンテンツをランキングするアイコンも用意した。視聴番組の番組情報に公式サイトのURLなどが含まれている場合、これもアイコン化して中段に並べる。最下段には、以前ならテレビポータル「AQUOS City」に入らなければ選択できなかった項目もアイコン化され、ワンストップの操作性を実現した。
ユニークなのは、6月提供予定のAndroid端末向けリモコンアプリ「おしえてリモコン」。Twitter連携でテレビを楽しむことに主眼を置いたもので、放送中の番組に関する“つぶやき”を集計してグラフ表示することで注目度が分かったり、気になった番組をタップするとAQUOSのチャンネルが変わるといった機能を持つ。もちろん気になったつぶやきはスマホの画面で確認できるほか、番組に登場した関連商品をリストアップして、アイコンからECサイトに直行できる機能も用意する。
おしえてリモコンのもう1つの特長は、スマートフォンを使うリモコンでありながら、無線方式(Wi-Fi)ではなく赤外線を採用したこと。このためスマホ側の対応機種は赤外線ポートを持つ「AQUOS PHONE」24機種(4月現在)に限られるが、逆にテレビ側はネットワーク非対応の古いAQUOSでも対応できる。「デジタルチューナー搭載機なら、ブラウン管でもスマートテレビになる」(同社)。なお、同社ではiOS版の開発も検討中だが、その場合は無線リモコンになる。
シャープでは、大画面の高付加価値モデルをそろえることで、価格の下落に対してより柔軟に対応できると話す。Gシリーズのメインターゲットは、初期のプラズマテレビや40インチ液晶テレビといった(当時の)高級機を購入したユーザー層の買い替え需要。新製品の価格帯についても、「当時の価格と同じレベルで60V〜80V型を買える」ことを目指したという。
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