野村ケンジのぶらんにゅ~AV Review
正確無比、けれども音楽の楽しさをしっかり伝えてくれる優れもの――フィットイヤー「MH335DW」(1/2 ページ)
以前、FitEar(フィットイヤー)「MH334」で初のカスタムモニターを手に入れて以来、すっかりその魅力にとりつかれてしまい、外出時には欠かさず携帯してきた筆者だから、ということもあるのだろう。先のヘッドフォン祭の会場で、発表されたばかりの新製品「MH335DW」のサンプル機を試聴したとたん、思わずオーダーしてしまっていた! というわけで、待ち焦がれること約半月、そのMH335DWが先日届いたので、詳しい紹介をしよう。
フィットイヤーの新製品、MH335DWは、同ブランドが展開するカスタムモニターイヤフォン、いわゆる耳型を取って自分専用のイヤーチップを製作する、プロ向けのステージ用モニターなどに使われているのと同じタイプのイヤフォンだ。そのため、耳型を採取する必要があること、自分以外の人間が使えないこと、オーダーメードのためどうしても高価になってしまうなどのデメリットもあるが、汎用のイヤーチップとは次元の異なる遮音性の高さ、進入してくる騒音が少ないことによるピュアなサウンド、多ドライバーによる音質の高さ、さらには自分専用のイヤフォンであることのうれしさなどなど、数え切れないほどのメリットも持ち合わせている。
とくにこのMH335DWは、昨年登場したMH334をベースに、低域の質感を高めるためにダブルウーファー化したモデル。合計3ユニット、5ドライバー構成になった3WayのBAドライバー(バランスド・アーマチュア型)によって、さらなる高音質化を推し進めているのが特長だ。また、MH334などと同様に、シェルやフェイスプレートのカラーを選択可能、さらに英数字で8文字ほどの文字を入れることができるなど、オーダーメード製品ならではのカスタマイズも行うことができる。さらに着脱可能なケーブルは、MH335DWのデビューと同時に別売オプションとして高級ケーブル「cable 000」も用意。さらなるクオリティーアップを推し進めることも可能となった。
遮音性の高さは特筆モノ、オプションのケーブルもうれしい
耳型を採ってぴったりのシェルを作るカスタムモニターだけに、遮音性の高さは逸品。周囲の音が聴こえなさすぎて、公道の歩行などには(クルマが通る公道などの歩行には危ないので)向かないほどだ。当然ながらフィット感も上々。長時間の装着時も、ストレスはほとんど感じない。
音質重視のケーブルは、少々堅めの芯線を採用しているが、“シュアがけ”装着する耳のまわりの部分には形状記憶ワイヤーが備えられているため、装着時の収まりはいたって良好だ。また、収納時に絡みづらい点も好感が持てる。さっと取り出してぱっと使い始められるのは、ありがたいかぎりだ。
ちなみにオプションのcable 000は、一段と太くて硬い芯線が使われているようで、さらに曲がりづらくなっている。こと装着感に関しては、付属ケーブルの方があきらかに上。そういったデメリットを覚悟しても音をよくしたい人のみ、お勧めしよう。どちらにしろ、こういったオプションが用意してくれたことについては大いに歓迎したい。
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