「連携」と「安心」をプラス、東芝がBDレコーダー4機種を発表:SeeQVault対応(3/3 ページ)
東芝が“レグザサーバー”を含むBDレコーダー4機種を発表した。新たにSeeQVaultや自己診断機能をサポートしたほか、レグザサーバーでは「タイムシフトマシンリンク」など他機器との連携機能を充実させた。
SeeQVaultと自己診断機能で「安心」をプラス
新製品では、新たにSeeQVaultをサポートしたことで、レコーダーの買い替え後も録画番組を継承できる。SeeQVaultは、USB外付けHDDに録画した番組が録画基機に紐付けられる、いわゆる“機器バインド”からの脱却を目指す新しい著作権保護技術。メーカーをまたぐ互換性は実現できなかったが(→関連記事)、今回の新製品と将来の東芝製品という組み合わせであれば、録画データのバックアップや引っ越しが手軽に行えるようになった。ただし、ダビング10の残回数は引き継げないため、SeeQVault対応HDDに記録されるのはムーブのみ可能な録画データ(コピーネバー)になる。
このほか、録画予約時の設定により、当該番組を録画するたびにSeeQVault対応外付けHDDへバックアップさせる設定も可能。レコーダーの電源がオフになっているときに自動的にダビングが行われる仕組みだ。
SeeQVault対応のUSB外付けHDDは、アイ・オー・データ機器が既に発表しているほか、東芝純正品の「CANVIO DESK」シリーズからも登場する。容量は1Tバイト、2Tバイト、3Tバイトの3タイプで、10月24日に発売予定だ。実売想定価格は、1Tバイト版が1万1800円、2Tバイト版は1万4800円、3Tバイト版が1万9480円(いずれも税別)となっている。
このほか、本体の状態をユーザー自身がチェックできる「自己診断モード」も新しい。ドライブやチューナー受信、ネット接続の状態などを容易にチェックできるほか、診断結果とともに対処方法も表示される。「充実の録画機能に他機器との連携力と安心感をプラスした。さらに進化したBDレコーダーを試してほしい」(同社)。
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