CES 2016
CESで見つけた“注目のヘッドフォン”総集編 2016(1/10 ページ)
コンシューマーエレクトロニクスのオールカテゴリーを幅広くカバーするイベントであるCESには、もちろんヘッドフォン・イヤフォンの注目すべき展示もあふれている。今回は昨年に引き続き、筆者が会場で見つけた新製品をまとめてレポートしたい。
まずはドイツからCESに出展したヘッドフォン・ファンお馴染みのプレミアムブランド、ベイヤーダイナミックとゼンハイザーが展示した最新のハイエンドモデルから紹介をはじめよう。
ベイヤーダイナミックの密閉型ハイエンド・ヘッドフォン「T5p 2nd Generation」
作年秋には、ベイヤーダイナミック独自のテスラドライバーに改良を加えた半密閉型のフラグシップモデル「T1 2nd Generation」が発表された。そして今回2016年の幕開けとともに、密閉型のフラグシップモデル「T5p 2nd Generation」が発表された。
ベイヤーダイナミックの「T1」といえば、現在のハイエンドヘッドフォンブームの火付け役としても、多くのファンの記憶に残るヘッドフォンだ。昨年発売の「T1 2nd Generation」に搭載された、独自技術のテスラテクノロジーに改良を加えた最新世代のテスラドライバーが「T5p 2nd Generation」にも採用されている。新しいテスラドライバーのユニットは、リングマグネットをドライバーの構造体であるバッフルにより強固にマウントするとともに、メッシュの素材はさらにテクスチャーを粗くして共振を低減している。ピストンモーションのストロークを深くしたことで、再生帯域の拡大と駆動効率の向上を実現している。
初代の「T5p」よりも音質的に改善されたポイントについて、ベイヤーダイナミックで本機の開発を担当したクラウス・ハンセルマン氏は、「低域のインプレッションの強化」と「高域にわずかに残っていたピーク感の除去」を挙げる。テスラドライバーのバッフルまわりの素材を見直したことが、引いてはミッドレンジの安定感を高める役割も担った。
ホームリスニングをメインの用途に想定した半密閉型の「T1」に対して、「T5p」はアウトドアでのポータブルリスニングが主眼に置かれている。密閉型のハウジングに、インピーダンスを32Ωとしてポータブルオーディオプレーヤーやスマートフォンでも鳴らせるよう能率をアップ。再生周波数帯域は5Hz~50kHzをカバーしている。
ヘッドバンドやイヤーパッドには日本製の合成皮革プロテインレザーを採用。イヤーパッドの中のフォーム素材も初代のT5pよりも厚くして、イヤーカップ内の空間も広く取ることで装着感を高めた。
ケーブルは左右両出しの着脱交換に対応。7N OCC線を導体に採用した。パッケージには1.4mのポータブルリスニング用ケーブルが付属しているが、3mのロングケーブルやシングル4ピンのXLRバランスケーブルがオプションとして販売される。
ブースで試聴したサウンドは、半密閉型の「T1 2nd Generation」に迫る高域のヌケのよさに、クリアなボーカルと芯の強い低域を再現。ディティールの細密さに富み、ワイドで立体的な音場感を特徴としていた。
ベイヤーダイナミックがドイツの本社に構える工場では既に量産がスタート。欧州では1月末から出荷が開始され、価格は999ユーロ(約12.7万円)になるという。日本での発売に関する公式アナウンスにも期待したい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
JCOM障害「インターネットが使えない」 サポート窓口もつながりにくく
-
2
OpenAI、「GPT-6 Sol」と「GPT-6 Luna」公開 API料金は前世代の半額に
-
3
トランプ大統領、国連演説で「AI」を「Super Intelligence」に改称すると表明
-
4
KDDI、メアドなど最大1422万件漏えいか ISP事業者向けシステムに不正アクセス
-
5
ドコモはとばっちり? 19日の通信障害、原因はMVNOの設備不具合 DTIも報告
-
6
Anthropic、「Claude Opus 5.5」公開 Fable 5.1並みの性能で利用コスト4割減
-
7
Google、「Googlebook」の予約受付開始 899ドル(約14万円)から
-
8
OpenAI、数学者の独立諮問グループと連携 内部モデルは「100件超の未解決問題を解決」
-
9
YouTube、収益化基準を2027年に大幅引き上げへ 新規参加条件が従来の2倍に
-
10
Apple、ロンドンにライブ会場「Apple Music Hall」を開設 空間オーディオ収録や配信設備付き
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR