鮮烈な“輝き”を再現――Ultra HD Blu-ray時代の4Kビエラ「DX950」登場:ビエラ史上最高画質
パナソニックは、4K液晶テレビの新製品として、UHDアライアンスの「Ultra HD Premium」認証を取得したフラグシップモデル「DX950」シリーズを発表した。Ultra HD Blu-rayの実力を楽しめるテレビだ。
パナソニックは4月7日、4K液晶テレビの新製品として、UHDアライアンスの「Ultra HD Premium」認証を取得したフラグシップモデル「DX950」シリーズを発表した。4月22日に発売する予定で、価格はオープン。店頭では65V型の「65DX950」が80万円前後、58V型の「58DX950」が50万円前後になる見込みだ。
1月の「CES 2016」で初のUltra HD Premium認証機として注目を集めた欧州向けの「DX900シリーズ」に相当する国内モデル。直下型LEDバックライトとローカルディミングの強化により、従来機「AX900」シリーズの1.4倍に達する最高輝度と4倍のエリア分割数を誇る。
同社ではピーク輝度の数値を明らかにしていないが、Ultra HD Premiumに準拠していることから、上は1000nits以上、下(黒輝度)は0.05nitを下回っていることは確実だ。またエリア分割数についても「業界最高クラス」(同社)とするにとどめているものの、一方で「東芝のCELL REGZAに匹敵する数」とも話していた。
さらにユニークなのは、LEDバックライトに採用された独自の“井桁構造”だ。通常、直下型LEDバックライトでも光の広がりによって明るい部分の周辺にも光が漏れてしまうが、DX950では分割したエリアごとに井桁状の縦横の間仕切りを設けており、隣接するエリアへの光漏れを低減した。一方、各エリアの前面には“発光フラッター”と呼ばれるシートを設け、光ムラを抑えた均一な面発光を可能にした。「光らせたい部分だけを均一に光らせ、輪郭もはっきり表現する」(同社)
バックライトのLEDモジュールは、青色LEDに赤と緑の蛍光体を被せて白色発光させる構造で、新しい赤色蛍光体従来より赤の色域を拡大。より鮮やかで深みのある赤を表現するという。一方で液晶パネルは輝度をかせげるVA方式に変更され、「ハードクリア」と呼ばれる低反射の光沢表面処理と合わせてダイナミックレンジの拡大をサポート。もちろんUltra HD Premiumで規定されている「DCI色域を90%以上カバー」「10bit入力対応」「BT.2020信号入力対応」といった要素を全て満たしている。独自の「HEXA CHROMAドライブ」では低輝度のルックアップテーブルを進化させ、「とくに暗い部分における色の表現力が進化した。業務用モニターに迫る忠実な色再現を実現した」(同社)。なお、THXの「4Kディスプレイ」認証も取得済みだ。
スピーカーは、背面に2つのウーファーとスコーカーを搭載した「ダイナミックサウンドシステム」。キャビネットの容量を従来比で約3倍に拡張し、各ユニットを10W出力アンプで駆動する。さらに前後左右に計4つのパッシブラジエーターを設けて重低音を強化している。
デジタルチューナーは3基。別売のUSB HDDをつなげば裏番組の2番組同時録画が可能(1つは視聴用)。もちろん同一ネットワーク内にあるディーガと連携するDLNA機能「お部屋ジャンプリンク」にも対応した。さらに専用アプリ「Panasonic Media Access」を使って外出先からのリモート視聴も可能だ。
プラットフォームはFirefox OS。利用頻度の高いアプリや接続機器、Webサイトなどを登録しておくと、簡単に呼び出せる「かんたんホーム」を搭載した。また対応するネット動画は、NETFLIX、dTV、Amazonビデオ、YouTube、4Kアクトビラ、ひかりTV 4Kと豊富なラインアップ。マイクを搭載したリモコンで音声操作で目的の番組やコンテンツを素早く探すことができる。例えば「日曜日17時」といえば、該当する欄にカーソルが移動する。このほか、天気予報や裏番組情報にすぐにアクセスできる「インフォメーションバー」も特徴だ。
HDMI入力は4系統で、うち1系統がARC対応。ほかにD4端子やコンポジットビデオ入力、光デジタル音声出力などを備えた。
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