リオ五輪を“スーパー”な画質で観る方法(2/2 ページ)
8月5日に開幕するリオデジャネイロオリンピック。地上波テレビで4Kや8Kの放送がないためか、いまひとつ盛り上がりに欠けているようですが、今はネットという伝送手段があるのです。
NHKは、ハイブリッドキャストが持っているライブストリーミング機能を使い、インターネット経由で4Kのオリンピック映像を配信する計画です。ハイブリッドキャスト経由の4Kネット配信はNHKとしても初の試みですが、開会式などのライブ中継を4Kで見られるはずです。これなら、用意するものは最新のデータ放送「ハイブリッドキャスト」に対応した4Kテレビと高速なネット回線のみ。家電店に行ってそう伝えれば用意してくれることでしょう。
また、ネット動画配信の「NHKオンデマンド」を試聴できる家庭ならオリンピックの録画番組を4K VoD(ビデオオンデマンド)で観ることができます。NHKオンデマンドは、NHKと提携している各社の動画配信サービスでも観ることができるため、こちらは見られる人も多いでしょう。
また、光回線を使って地上デジタル放送の再送信(20都道府県)を行っている「ひかりTV」では、上記のハイブリッドキャストによるライブストリーミングにも対応します。ユーザーは4Kテレビに加えて今回の配信実験に対応したひかりTVチューナー「ST-3400」が必要となりますが、この場合はハイブリッドキャストを通じて配信する4Kライブストリーミングおよび4K-VOD、そしてNHKオンデマンドを通じて配信する4K-VODのすべてを観ることができるそうです。詳細はひかりTVのサイトを参照してください(詳細情報)。
オリンピックは、4年に1度しかないスポーツの祭典。この夏はスーパーハイビジョンの高画質で盛り上がってみませんか?
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