iPhoneと連動するスマートな照明器具、ソニーの「マルチファンクションライト」導入記:山本敦の「体当たりッ!スマート家電事始め」(5/5 ページ)
ソニーの「マルチファンクションライト」がわが家に届いた。ソニーが得意とするセンサーやネットワーク技術を詰め込んだユニークなシーリングライトだ。今回は取り付け方から便利な機能までを紹介していこう。
進化し続けるスマートLEDライトの今後に期待
リビングのちょっとしたオーディオ機器代わりにもなる照明器具の存在は頼もしく感じられた。ボイスメモ機能も含めて“音”を共有することで、家族のコミュニケーションも深まる。スマート家電としてのマルチファンクションライトの新鮮味と便利さは、使ってみて徐々に実感が深まっていった。今後はエネマネ機能を軸に、エアコンとテレビのほかにも空調家電や調理家電など広がれば「おでかけ確認」の機能もさらに有意義なものに感じられるようになりそうだ。マルチファンクションライトと連動する小型のスマート間接照明なども発売され、一緒に制御できたら部屋の照明デザインも楽しみたくなる。
マルチファンクションユニットは着脱できて、持ち運びも可能なサイズなので、シーリングライトから外して他の部屋に設置したスタンド型ライトに装着して使ったり、カーオーディオと連携ができたりとポータビリティを生かして活躍の場面が広がる可能性もある。ソニーではユニット部を生かした他社とのコラボレーションや、APIを公開して様々なマルチファンクションユニットとつながるアプリケーションの展開もオープンマインドに探りはじめているという。今後もメーカーや製品カテゴリーの垣根を越えて、自由に進化していくことを期待したい。照明器具は家庭で長く使う家電なので、常にソフトウェアアップデートなどでプラスαのスマートな価値が付加されていく製品になれば、その魅力を強くアピールできるだろう。
山本 敦(オーディオ・ビジュアルライター)
オーディオ・ビジュアル誌の編集・記者職を経たのち、フリーランスのライターとして活動する。ハイレゾに音楽配信、スマートフォンなどポータブルオーディオの最先端を行く技術とサービス、コンシューマー向けエレクトロニクス機器全般の使いこなしをテーマとするレビューに加えて、それぞれの開発者へのインタビューを得意とする。海外での展示会取材レポートやメーカー開発者へのインタビューなども数多くこなす。
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