アップルの新「TV」アプリ、日本での提供時期は未定
米AppleがApple TVやiPhone、iPadで使える新しい「TV」アプリを発表した。サービスを跨いだ横断検索にも対応する。またApple TVのSiriを機能強化することも同時に発表している。
米Appleは10月28日(米国時間)、Apple TVやiPhone、iPadにおいて、各種テレビ番組や映画が視聴できるアプリを横断して検索、アクセスできる新しいTVアプリ「TV」(the TV app)を発表した。あわせてSiriのApple TV向け機能強化やシングルサインオンも実装。6月の「WWDC2016」で約束したAppleTVの進化が実現した。ただし、これらの発表はすべて米国市場を前提としたもので、日本での提供時期などはすべて未定となっている。
新しいTVアプリは、さまざまな形でコンテンツへのアクセス手段を提供する。視聴者がiTunesやほかのアプリで視聴できるテレビ番組や映画などのコレクションをチェックするための「Watch Now」機能、現在視聴しているコンテンツや最近iTunesでレンタルまたは購入したテレビ番組や映画などをユーザーが観たいと思う可能性の高い順序で表示する「Up Next」(次はこちら)、Appleのキュレーターが厳選したコンテンツを紹介する「Recommended」(レコメンド)などがある。なお、Apple TVの対応機種は、現行の第4世代Apple TVのみ。
一方、Siriは複数のアプリをまたいでライブのスポーツイベントを認識するようになった。例えば、「スタンフォード大の試合を見せて」「今やっている試合は?」といった頼み方で該当する番組を表示してくれるという。また「CBS Newsを見せて」といった具合にアプリの名前を言うだけで、生放送に直接チャンネルを合わせることも可能だ。
シングルサインオンの機能は、米国で12月以降に導入される。これにより、DIRECTV、DISH Networkなどの視聴契約をしている人はApple TV、iPhone、iPadで1回サインインするだけで、有料テレビ放送の契約の一部であるアプリケーションにすぐにアクセスできるようになる。
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