「背景がぼける写真を撮りたい」――そんなニーズに応える小型エントリー向けミラーレス、パナソニック「DC-GF9」(2/2 ページ)
パナソニックが2年ぶりに小型軽量シンプル自撮りのエントリー向けミラーレス機「DC-GF9」を発売した。GF7との大きな違いは3つ。デザインと記録メディアの変更と4K対応だ。GF7との一番の差別化が4Kだといえる。
4Kフォトを応用した4Kセルフィー搭載
モニターは3型で一軸のチルト式。上方向には180度チルトして自撮りにも対応する。いやむしろ、どんどん自撮りしてくれってカメラだ。
自撮り時は美肌効果やスリム効果、セルフタイマーなどを自在に使える。スリム効果は微妙だが美肌はかけすぎなければいけそう。
今回、GF7からGF9へのアップデートで追加されたのが4K動画への対応だが(これで4Kへ未対応のシリーズがなくなった)、同時に「4Kセルフィー」なる新機能を追加。自撮り時に4Kフォトを使うことで、一番いい表情をした瞬間の写真を選ぼうという趣向だ。面白い表情の瞬間を探すときもいい。
4Kフォトはすでにお馴染みの機能だが、4K動画撮影機能の応用で、動画として撮影した短いビデオクリップから800万画素サイズの静止画を切り出して写真として使うもの。
単に動画を撮るのではなく、あとから写真として切り出すことを前提とした動画記録を行うのがポイントだ。4Kフォト一括保存を使えば、超高速連写機能としても使える。
細かいことだが忘れてはいけないのが記録メディアの変更。GF7より小さく軽くなったわけじゃないが、記録メディアは小さくなった。microSDカードである。
これは、デジカメを使ったことがないスマホユーザーにはSDカードよりmicroSDカードの方がポピュラーな存在であることの現れかと思う。
そんなわけで、GF9は初めてレンズ交換式カメラを買う人に向けて、小さくて軽くて馴染みやすいボディに、使いやすいタッチパネル搭載の自撮り対応チルトモニター、パンケーキタイプの薄い広角系ズームレンズと背景をボカした写真を簡単に取れる25mmの単焦点というレンズキット、microSDカードにUSB充電とすごくイマドキの、どういう人にどう使ってほしいかメッセージが伝わる良いミラーレス一眼なのである。
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