セールス・オンデマンドは3月16日、iRobotのロボット掃除機専用スマートフォンアプリ「iRobot HOME」の最新版をリリースした。ルンバが掃除した情報を図にして表示する「Clean Mapレポート」の追加がメイン。ルンバの上位モデル「900シリーズ」で利用できる。
Clean Mapレポートは、ルンバが掃除した後で家の中のマップを作成し、最大で過去30回分まで実際に掃除したエリアや時間が一目で分かるというもの。また汚れやゴミの多かった場所(ルンバのダートディテクトモードが作動した場所)を示してくれるため、家の中の汚れやすい場所も分かる。このほか、新しいiRobot HOMEでは清掃完了など、ルンバの状況をプッシュ通知で受け取ることも可能だ。
iRobotの共同創業者でCEOのコリン・アングル氏は、「最新版のiRobot HOME アプリを使えば、高度化されたマッピング機能、清掃状況の確認など、ルンバの操作性はさらに向上します。今回のバージョンアップは、複数の家庭用ロボットが共同で作業を行うスマートホームの実現に向け、ロボットエコシステムを視野に入れた未来への画期的な進化の1つといえるでしょう」とコメントしている。
iRobotでは、家の中にあるさまざまなコネクテッドデバイスをホームロボットが管理するスマートホームを提唱。そのための技術としてマッピングやナビゲーションの技術開発に注力している。
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