今夜のメニューを占うAI自動調理鍋「ヘルシオホットクック」
シャープが自動調理鍋「ヘルシオホットクック」の新製品「KN-HW24C」を発表。新たに無線LANを内蔵してクラウドサービスの「COCORO KITCHEN」に接続するAIOT機器に進化した。
シャープは9月14日、自動調理鍋「ヘルシオホットクック」の新製品「KN-HW24C」を発表した。調理に関する機能は既存モデルと変わらず、新たに無線LANを内蔵してクラウドサービスの「COCORO KITCHEN」に接続するAIOT機器に進化した。AIOTは、AI(人工知能)とIoT(モノのインターネット)を合わせたシャープの造語だ。
ヘルシオホットクックは、水や火を使わず調理できる電気無水鍋だ。食材に含まれる水分を活用し、ビタミンCなどの栄養素を多く残しながら“煮る”。またメニューを選ぶだけで最適な火加減と時間で調理する自動調理機能も特徴で、カレーやシチューといったメニューでもトルク制御が可能な「まぜ技ユニット」が焦げ付きを防ぐ。切った食材と調味料を入れたら「ほっとく」(同社)だけだ。
2015年に初代機を発売して以来、“時短”や“簡単”のトレンドにのってユーザーに浸透してきたホットクック。同社が購入者273名を対象に行ったアンケート調査によると、8割近くの人が「週に2日以上使用する」と回答したという。
「しかし、頻繁に使っているとどうしてもメニューが不足する」(同社)。そこで新しいKN-HW24Cには、155のメニューをプリセットしたほか、クラウド上にある100以上のメニューを必要に応じてダウンロードできるようにした。さらに「メニューが増えても、どうしても好きなものに偏ってしまう」ことから、AIを活用して旬の食材を使ったメニューや普段は調理しないメニューを提案することにした。
本体の「聞いて」ボタンを押すと、AIが調理履歴などから「今日はナポリタン風パスタはいかがですか?」などと提案する。また「メニュー占い」では、「お住まいは?」「美容で気になることは?」「家族構成は?」など、一見料理と関係ない質問に回答していくと、オススメのメニューを教えてくれる。「占いとしているが、決して当てずっぽうで提示しているわけではない。ユーザーが潜在的に作ってみたいと感じているものを提案する」という。
また専用アプリを使えば、外出先でスマートフォンなどから「COCORO KITCHEN」にアクセス。例えば電車の中でメニューを決め、スーパーマーケットに寄って材料を買いだし、自宅に着いたら材料を入れて、アプリ画面で「ホットクックへ送信」をタップすればすぐに調理を開始できる。なお、近畿エリアのスーパー「阪急キッチンエール」では「ホットクック対応」をうたう食材キットを販売しており、下ごしらえの必要さえないという。
「食材キットのほか、生鮮食品のデリバリーサービスや合わせ調味料なども増えている。こうした“簡単”トレンドにマッチする製品としてホットクックを提案していきたい」(同社)。KN-HW24Cは、10月26日にオープンプライスで発売予定。店頭では7万5000円前後(税別)になる見通しだ。
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