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» 2007年08月02日 16時12分 公開

夏の風物詩・花火大会で“はんなり”キャスター・目黒陽子の「今、これが気になる」:

いよいよ夏本番! 日本各地で花火大会が開かれています。浴衣姿で花火を見れば気分も変わる。これって“はんなり”ですよね。この言葉、京都検定にも出題されたそうで……。

[目黒陽子,Business Media 誠]

著者プロフィール:目黒陽子

フリーアナウンサー(ライムライト所属)。大和証券SMBCを経て、資格ファイナンシャルプランナーを取得後、キャスターへ転向。NHK総合「お元気ですか日本列島」「BSニュース」などを担当し、政治・経済など、情報を伝えることの大切さと難しさを学ぶ。現在は日本テレビ系列で土曜朝8時から放送されている情報番組「ウェークアップ!ぷらす」(読売テレビ制作)にて司会を担当している。同じくアナウンサーの滝川クリステルは従姉妹にあたる。ブログ:http://www.fpcaster.com/


 夏の風物詩といえば花火! 今年もすでに全国各地で花火大会が開かれています。先週東京では、2万発も上がる隅田川の花火大会が行われ、とても盛り上がりましたね。花火を堪能して“浅草の鰻”を食べて帰る。これ、私のオススメコースです。

 いくつになっても楽しめる日本の花火、みなさんはその歴史・楽しみ方をご存知ですか?

掛け声“たまや〜”“かぎや〜”の秘密

 どうして花火の打ち上げを見ると、“たまや〜”“かぎや〜”と叫んでしまうのでしょう? 打ち上げ花火の歴史は江戸時代から始まっているようで、その歴史を感じさせてくれます。誰に教わったのかしら……と思い、調べてみました。花火見物に付きもののこの掛け声は、お江戸の2大花火屋だった玉屋と鍵屋の屋号を叫びながら見物に興じた名残りなんだそうです。

 日本最古の隅田川の花火大会で最初に花火が打ち上げられたのは、大飢餓とコレラの大流行で多くの方が亡くなった年。当事は両国付近に埋葬された犠牲者たちの霊を慰めようと、徳川吉宗が花火を打ち上げたんだそうです。たしかに空を見上げて花火を眺めていると、嫌なことも忘れられるし、心洗われる気持ちがします。思わず吸い込まれてしまいそうな……。そこには神秘的な空気がありますね。

今年もまだある大きな花火大会

 7月に大方の花火は、終わってしまったのでは? いやいや、まだありますよ。その中でも特に8月のオススメ花火大会をご紹介しましょう。

江戸川区花火大会 8月4日(土)、東京

 1万4000発もの花火が、音楽と共に上がります。江戸川の河川敷は広いので、奥の方まで行けば場所取りをしなくても十分座れますよ。去年行ってきましたが、帰りは大変です。139万人もの人が一斉に帰るので、少し早めに帰らないとバスも電車も乗れません。ディズニーランドのように1時間以上行列で乗り物待ちです。

みなとこうべ花火大会 8月4日(土)、神戸

 この花火大会は、神戸のメリケンパークで打ち上げられます。ちなみに私はデートでよく行きました(笑)。そもそも夜景がきれいな神戸ですが、海辺で花火が上がる日はまた違った夜を満喫できますよ。打ち上げ数は6000発、20万人の人出が予想されています。

按針祭海の花火大会 8月10日(金)、静岡

 伊東温泉最大のイベント、「按針祭」の最後を飾る花火大会です。伊東海岸6カ所より同時に1時間にわたって1万3000発の花火を楽しめます。仕掛け花火が多いのが特徴で、これを目当てにこの時期、温泉に行ったものです。

全国花火競技大会 8月25日(土)、秋田

 日本全国の花火師たちが技量を競う花火大会。明治43年から続いている伝統ある大会で、秋田県の夜空に1万5000発が打ち上げられます。「バリバリバリ」と音を立てる花火は特に危険な火薬が使われているそうで、これを上げられる花火師は相当の技術の持ち主だとか。是非、拍手喝采を送りましょうね。

 夏の風物詩・花火大会。さらに浴衣を着て行けば、なお雰囲気が出て良し! なぜか歩き方も気分も変わりますよね。それってはんなり!?

「はんなり」って言葉ご存知ですか?

 「はんなりしてはるね〜」通じますか? これって京都の言葉かもしれません。私は関西出身ですから当たり前に使っていましたが、東京の友人には通じないんです。じゃあどういう意味? 「説明して」と言われても、これが難しい……。上手く言い換える言葉がないんです。

×おとなしい

×しっとりしている

×色っぽい

△たおやか

△優美

△奥ゆかしい

 京都ブームから、京都検定(参照リンク)ができたようですが、そこで「はんなりとは?」と問題にも出たようです。

 答えは「上品で華やかなこと」。なるほど、そうかもしれませんね。ぴったり訳せない微妙なニュアンスが“はんなり”という言葉にはあって、はんなりは、はんなりなんですよね。  

 例えば食べ物にも使います。「はんなりとしたお菓子やね〜」――京菓子のような繊細なお味と見た目の艶やかさ。これぞはんなり。

 でも、それをパクッと1口で食べてしまっては、はんなりした空気も台無しです。食べる人間の方も、シットリとした気持ちでいただかなくては、そこの空気は、はんなりにならないような……。

 ですから

 ×東京・渋谷を歩く舞妓さんを見て「はんなりしてはるわ〜」

 ◎京都・先斗町を歩く舞妓さんを見て「はんなりしてはるわ〜」

 このニュアンス伝わりますか? たぶん周りの空気も大切なんです。

 今年の夏は、見るもの・着るもの・感じ方・意識を含めて、はんなりとした気分に浸ってみてはいかがでしょう? そう感じるためには、ご自身もそうでないといけません。

 夏の風物詩・花火には、線香花火はもちろん、浴衣・持ち物・つむじ・歩き方・気分・お祭りの雰囲気などに、“はんなり”を感じる場面がありそうです。新しい花火の楽しみ方を加えてみてはいかがでしょう?

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