食品偽装が相次いだ2007年――。消費期限切れの牛乳を使って菓子を製造した不二家、豚や鶏入りの肉を牛100%と偽っていたミートホープ、このほかにも「白い恋人」を製造する石屋製菓や赤福、船場吉兆の不正が明らかになった。
食品の賞味期限や原産地表示などの偽装について、約8割の人は「ほとんどの店で多かれ少なかれ不正をしている」と考えていることが、C-NEWS編集部の調べで分かった。逆に「不正をしているのはごく少数の店」と考えている人は1割に過ぎない。とは言え、いったん不正をした店は「絶対に許せない、二度と利用しない」という人は12%と少数派で、約6割の人は「きちんと改善策を講じれば、また利用する」と考えているようだ。
ヤフー・バリュー・インサイトのC-NEWS編集部は、「2008年外食市場大予測 『食品偽装』『食材高騰』の影響は?」を発表。日経レストランが300人の消費者を対象に、「食品偽装」と「食材高騰」に関して実施したアンケート結果をまとめたもので、調査期間は2007年12月3日から5日まで。
賞味期限(消費期限)切れの食品を食べることについて、「食品の種類によっては賞味期限切れでも食べる」という人は8割を超えた。賞味期限切れの食材を使用すること自体は、消費者は深刻な問題とはとらえていない可能性もある。むしろ問題となったのは「消費者をだました」「ウソをついた」という部分だという見方もできそうだ。
メニューの値上げに関しては「ここまで原料が高騰すると、値上げも仕方ない」という回答が57%を占め、消費者の理解もある程度進んでいる。値上げ幅については「5%程度なら許せる」が37%、「3%程度」が36%と、約7割の消費者は3〜5%のメニュー値上げなら容認するという。
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