10代の女性はハリウッド映画よりも邦画が好き

» 2008年02月25日 18時33分 公開
[Business Media 誠]

 日本映画製作者連盟が発表した全国映画概況によると、2007年の映画興行収入は前年比で−2.2%と低迷。2007年には「ダイ・ハード」シリーズ第4弾の「ダイ・ハード4.0」がヒットしたほか、邦画では「三丁目の夕日」などが健闘したものの、全体的には厳しい結果となった。

 最近1年間で映画を見た回数は「無料テレビ放送」が最も多く7.7回、「レンタルDVD・ビデオ」が5.8%、「映画館」が2.7回であることが、C-NEWS編集部の調べで分かった。またインターネットによる「無料ネット配信」は1.8回、「有料ネット配信」が0.3%という結果となった。

 調査会社のC-NEWSは映画に関する調査を実施した。インターネットによる調査で、15歳以上(中学生を除く)の男女1000人が回答。調査期間は2月8日から2月10日まで。

最近1年間で映画を見た回数と場所

ハリウッド映画が人気なのは30代以上、10代〜20代は邦画

 どんな映画(制作国や地域別)が好きか? と聞いたところ、「ハリウッド映画」が最も多く49%。中でも30代以上の男女からの支持率が高かった。一方で「邦画」が好きな人は31%で、10代と20代からの人気が高かった。中でも10代の女性はハリウッド映画よりも邦画のほうが支持率が高かった。

 数年前までは若い世代はアクションものを多く制作しているハリウッド映画の人気が高く、年代が高くれば邦画を見る人が増えるといったイメージがあったが、この結果を見る限り、まったく逆の結果となった。

制作国(地域)による映画の好み

 映画館で映画を見る機会が減った理由は「進学・就職など生活の変化で、時間的な余裕がなくなったから」が39%、次いで「経済的な余裕がなくなったから」が28%、「DVDで見るようになったから」が25%。

 映画館で「この作品を見よう」と思ったきっかけは、「テレビCM」が最も多く60%、「テレビのエンタメ情報番組」が50%と、1位2位ともにテレビからの情報だった。10代や20代では「友人」からの情報を参考にしている人が多く、30代では「映画館のポスターや看板」、50代になると「新聞記事」という回答が目立った。

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