福利厚生関連のアウトソーシングサービスを手掛けるベネフィット・ワンは9月3日、飲食店の料金を最大50%引きで利用できるクーポン「爆割クーポンショップ 食べたいむ50/30」を9月から開始する、と発表した。
このクーポンは飲食店が掲載料を負担するフリーペーパーなどとは違って、消費者側がクーポンを購入するという業界初のユーザー課金型のシステム。新サービスについて同社の白石徳生社長は「割引を受けることができる消費者はもちろん、閑散期に稼働率を向上させたい飲食店にもメリットがある」とコメントした。
クーポンは「爆割50」(フードの50%引き)、「爆割30」(飲食代の30%引き)、「いつでも20」(飲食代の20%引き)、「ランククーポン」(50〜100円引き、デザート無料など)の4種類。利用するには携帯電話を使って、「食べたいむ50/30」のWebサイトにアクセスし、飲食店のクーポン※を購入。そして入店時にクーポンを見せれば、割引サービスを受けることができる。
利用料金は会員費を月額315円支払うことで各クーポンが取得できる「取り放題コース」(会員登録必要)※と、各クーポンを525円(爆割50)、210円(爆割30)にて購入する「1回コース」(会員登録不要)がある。対応機種はNTTドコモ(9月3日から)、au(9月11日から)、ソフトバンクモバイル(9月1日から)。
多くの飲食店では平日の月曜日や火曜日、遅い時間などには思うように集客ができていない。新サービスを使用すれば、飲食店側は日時を設定してクーポンを発行できるため「効率的に顧客へアプローチができる」と経営コンサルティング会社ベンチャー・リンクの松本信彦社長は分析している。さらに「広告費がゼロのためリスクがない。これまで広告費を出していた飲食店にとっては広告コストがゼロになり、現状と比べ利益の上乗せが期待できる」(松本社長)という。
ベンチャー・リンクの試算によると、新サービスを使用して、閑散時に1日4組(1組3人)を集客すれば月に30万2000円※の売上増を見込めるという。
新サービスが利用できる店舗は、8月末時点で500店。ベネフィット・ワンでは2009年3月末までに利用店舗を5000店に増やし、会員数30万人の獲得を目指している。「航空業界やホテル業界では早割りや閑散期の割引がある。飲食店でも時間帯や日による割引があってもいいはず」(ベネフィット・ワンの白石社長)と話した。
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