「これが会社の方針だから」
「組織の事情や俺の立場も考えてくれ」
「○○部長がそう言ってたから」
「そんなの社会人として常識だろう」
「じゃあ君が思うとおりにやりなさい、私は知らない」
これらの言葉は、離職者を生む職場の上司が良く口にする言葉だ。一見、組織の規律を守り、経験を伝えているように見えるかもしれない。
しかし、その実態は、部下という一人の人間と向き合うことを放棄した、リーダーシップの「敗北宣言」に他ならない。
厚生労働省の「令和5年雇用動向調査」によれば、離職理由として「職場の人間関係が好ましくなかった」は常に上位に位置する。特に直属の上司との関係は、給与条件以上に個人の去就を左右する決定打となっている。
多くの日本企業において、マネジメントとは「他者を生かす技術」ではなく、単なる「権限の行使」や「責任の回避」へと変質しているのが現実だ。特に市場価値の高い優秀な人材ほど、こうした上司の放つ「負のシグナル」を敏感に察知する。
彼らにとって、納得感のない指示や保身に走る上司の下で過ごす時間は、自身のキャリア資産を毀損(きそん)させるリスクでしかない。本稿では、なぜこうした致命的な口癖が繰り返されるのか。その深層にある構造的欠陥を浮き彫りにしていきたい。
典型的な口癖が部下に与える印象は、大きく3つに分類される。
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