決断力と直観力が鍛えられ、合コンでもウケるお手軽ゲーム

» 2008年12月03日 08時50分 公開
[中野恵美子,Business Media 誠]

 二者択一でふと迷いが生じ、結局選んだ方がハズレだった、というような経験はないだろうか? 学校の試験問題とは異なり、実生活では「もう1つの選択肢を選んでいたらどうなったのか」は分からないことが多い。しかし迷ったときほど「不正解」の方を選んでいるのではないか、という印象を抱く人は少なくないだろう。

 ビジネスの現場では、決断力の重要さがよく強調される。さまざまなデータを検討した上で、たとえその場では白黒つけられない場合でも、とにかくキッパリと決断する。それは決断した結果に責任を負うという心構えの現れでもある。たとえ間違っていたとしても、決断の早さが仕事に勢いを生む要素となる、という側面もあるようだ。しかし、上記のような「迷ったときは、たいてい、ものごとがうまくくいかない」という経験則も、もしかしたら関係しているのかもしれない。

決断力と直観力を高めるゲーム

 例えば昼食に何を食べるか、といった些細なことでも、ぐずぐず迷わずパッパッと決断するのが、ビジネスパーソンとしての望ましい態度とされることが多い。決断力を高めるには、日常の些細な選択での意識的トレーニングが必要であり、決断の習慣を身につけるには、昼食のメニューといった身近なイベントほど手頃だからだろう。

 そこで決断力を高め、ついでに直観力も高めてくれる、あるゲームをご紹介しよう。使うのは1組のトランプのみ。

 まず、トランプの中から1枚のカードを選ぶ。ハートのエースでもスペードのキングでも何でも良い。ただ思い浮かべるのではなく、最初のうちは、実際にカードを選び出して確認する方が良い。カードを戻してトランプを良く切り混ぜたら、次は大まかに2つの山を作る。そしてどちらの山に、自分が選んだカードが入っているかを「決断」するのだ。

 判断の根拠は何もない。だが、とにかく二者択一で選ぶ。そしてターゲットのカードが「入っている」と思った方の山をまた2つに分け、同様のことを最後の2枚(時には3枚)になるまで続ける。選ばなかった山は順番通り残しておくと良い。あなたが最初に選んだカードは、どのあたりの山に入っているだろうか?

自分の迷いグセがあきらかに

 これはあくまでも単なる遊びだが、慣れてくると不思議なことに、たいていの人がかなり良いところまで、目当てのカードを残せるようになる。ほぼ毎回、最後の2枚のところまで残る、というツワモノも見かける。また、直観力は鍛えられないまでも、繰り返しプレイしているうちに、「迷いが生じるのはどんなときか」といったクセが見えてくる。「カードがどこに入っているか」という無意味な決断だからこそ、自分の迷いグセが、かえってあらわになるのだろう。

 瞬時に決断する、考えても無駄な状況で決断をためらわない、という習慣も身につくこのゲーム、合コンの席で競ってみるのも楽しい。勝てば「すごい」と尊敬してもらえるし、負けても笑いを呼びこそすれ、誰もイヤな気分にはならない。直感やインスピレーションなどの話にも花が咲くだろう。

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