社長が選ぶ、2008年に優れていたトップは誰?

» 2008年12月17日 16時59分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

 2008年に最も優れていた社長は誰だったか? 従業員10人以上の企業経営者に聞いたところ、1位はファーストリテイリングの「柳井正氏」(84票)であることが、産業能率大学の調査で分かった。柳井氏を選んだ理由として「社長に戻る決断も並みではできない。さらに業績をあげるのは尊敬にあたる」(製造業、東京、40歳)、「時機をとらえた商品展開で、最高益をあげた先見性は素晴らしい」(卸売・小売業、岩手、57歳)といった声があった。

 柳井氏がトップになったことについて、「景気悪化で業績不振に陥る企業が多い中、ユニクロの好調さや、“再登板”で業績を復活させた経営手腕が高く評価された」(産業能率大学)としている。

 2位にはソフトバンクの「孫正義氏」(32票)、3位にはパナソニックの「大坪文雄氏」(27票)がランクイン。孫氏を選んだ理由には「次々と斬新なアイデアで消費者の目を引き付けている」(不動産業、京都、50歳)、大坪氏には「創業90年の松下の名前を捨てる決意」(ソフトウェア・情報サービス業、神奈川、49歳)といった意見があった。

社長が選ぶ、2008年に優れていた社長(出典:産業能率大学)

2008年のビジネスキーワードは「サブプライム」

 また2008年のビジネスキーワードを選んでもらったところ、「サブプライム」(566ポイント)がトップ。「サブプライム」を選んだ理由には「歴史的な金融危機の発端として象徴的だから」(卸売・小売業、東京、43歳)、「100年に1度の金融危機、世界同時不況、原油下落、円高、すべての引き金となった問題」(建設業、新潟、37歳)などがあった。

 2位には「原油価格高騰/下落」(343ポイント)、3位には「リーマンショック」(340ポイント)が選ばれた。原油価格高騰/下落には「原油の高騰によって経費削減に奔走した年だった」(サービス業、佐賀、47歳)、リーマンショックについては「ここから実体経済がおかしくなったような気がする」(製造業、福井、51歳)といった声があった。

社長が選ぶ、2008年のビジネスキーワード

順位 キーワード
1位 サブプライム
2位 原油価格高騰/下落
3位 リーマンショック
4位 世界同時不況
5位 食品偽装
6位 金融危機
7位 景気後退
8位 メタボ
9位 ワーキングプア
10位 燃油サーチャージ

 インターネットによる調査で、従業員10人以上の企業経営者515人が回答した。調査期間は12月5日から9日まで。

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