2008年に最も優れていた社長は誰だったか? 従業員10人以上の企業経営者に聞いたところ、1位はファーストリテイリングの「柳井正氏」(84票)であることが、産業能率大学の調査で分かった。柳井氏を選んだ理由として「社長に戻る決断も並みではできない。さらに業績をあげるのは尊敬にあたる」(製造業、東京、40歳)、「時機をとらえた商品展開で、最高益をあげた先見性は素晴らしい」(卸売・小売業、岩手、57歳)といった声があった。
柳井氏がトップになったことについて、「景気悪化で業績不振に陥る企業が多い中、ユニクロの好調さや、“再登板”で業績を復活させた経営手腕が高く評価された」(産業能率大学)としている。
2位にはソフトバンクの「孫正義氏」(32票)、3位にはパナソニックの「大坪文雄氏」(27票)がランクイン。孫氏を選んだ理由には「次々と斬新なアイデアで消費者の目を引き付けている」(不動産業、京都、50歳)、大坪氏には「創業90年の松下の名前を捨てる決意」(ソフトウェア・情報サービス業、神奈川、49歳)といった意見があった。
また2008年のビジネスキーワードを選んでもらったところ、「サブプライム」(566ポイント)がトップ。「サブプライム」を選んだ理由には「歴史的な金融危機の発端として象徴的だから」(卸売・小売業、東京、43歳)、「100年に1度の金融危機、世界同時不況、原油下落、円高、すべての引き金となった問題」(建設業、新潟、37歳)などがあった。
2位には「原油価格高騰/下落」(343ポイント)、3位には「リーマンショック」(340ポイント)が選ばれた。原油価格高騰/下落には「原油の高騰によって経費削減に奔走した年だった」(サービス業、佐賀、47歳)、リーマンショックについては「ここから実体経済がおかしくなったような気がする」(製造業、福井、51歳)といった声があった。
順位 | キーワード |
---|---|
1位 | サブプライム |
2位 | 原油価格高騰/下落 |
3位 | リーマンショック |
4位 | 世界同時不況 |
5位 | 食品偽装 |
6位 | 金融危機 |
7位 | 景気後退 |
8位 | メタボ |
9位 | ワーキングプア |
10位 | 燃油サーチャージ |
インターネットによる調査で、従業員10人以上の企業経営者515人が回答した。調査期間は12月5日から9日まで。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PRアクセスランキング