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どうなる、こうなる近畿圏の鉄道網(前編)：近距離交通特集（4/5 ページ）

» 2008年12月26日 10時00分公開

[杉山淳一，Business Media 誠]

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北港テクノポート線

大阪市交通局の公式Webサイト

大阪市交通局北港テクノポート線の概要

　ニュートラムの愛称で親しまれている大阪市交通局南港ポートタウン線のコスモスクエア駅から西へ延伸し、夢洲、舞洲を経由して新桜島駅に至る路線。新桜島駅はJR桜島駅とは離れ、ユニバーサルスタジオを挟んだ北側に置く計画である。新桜島駅には京阪中之島線が延長して接続する予定だった。

大阪市交通局北港テクノポート線の現状

　一部区間を除いて工事は止まっている。再開の目途は立っていない。

　この計画は大阪オリンピック開催構想と密接に関わっていた。大阪市は2008年のオリンピック開催を目指して招致活動をしており、メイン開催地を舞洲としていた。その足として計画された路線が大阪市交通局北港テクノポート線である。しかしオリンピック開催地が北京に決まると、採算性が問題視されて工事は打ち切りとなった。

　現在、ニュートラムは大阪市営地下鉄が運営しており、大阪市営地下鉄は2007年度に黒字に転換した。黒字経営が順調に推移すれば計画再開もあり得るが、舞洲、南洲の総合的な開発計画の様子を見ながら、となるだろう。

　なお、工事については道路との共用部を新設する部分のみ、新交通システム用地を確保するという程度で進められている模様。