どんなPB商品を購入していますか?

» 2009年02月03日 12時50分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]

 流通企業が独自に企画して自社店舗で販売するプライベートブランド(以下、PB)商品。このPB商品を拡充させている企業が増えてきているが、消費者はどのように受け止めているのだろうか。

 ヤフー・バリュー・インサイトの調査によると、PB商品の認知率は96.3%、購入経験のある人は86.2%を占めた。購入経験のある人に1年前と比較した購入頻度の変化を尋ねたところ、「増えた(かなり増えた+やや増えた)」は96.7%と、この1年ほどでPB商品が消費者に大きく浸透した様子がうかがえる。

PB商品の認知・購入経緯(左)、1年前と比較したPB商品購入頻度の増減(右、出典:ヤフー・バリュー・インサイト)

 消費者はどんなPB商品を購入するのだろうか。PB商品の購入経験者に非PB商品と比べた購入度合いを聞くと、「PB商品の購入度合いが高い(PB商品が中心+PB商品の方が多い)」の比率が最も高かったのは牛乳(45.1%)だった。以下、「食パン」(41.2%)、「レトルトカレー」(40.0%)、「ハム・ソーセージ」(38.2%)、「ドレッシング」(36.9%)、「緑茶(ペットボトル飲料)」(35.8%)、「カップめん」(35.7%)が続いた。

PB商品購入度合い(出典:ヤフー・バリュー・インサイト)

 PB商品は店舗の集客に貢献しているのだろうか。最も利用しているスーパー・コンビニの利用理由を尋ねると、トップは「自宅(職場)から近い」(72%)だった。以下、「品揃えが豊富」(43.8%)、「営業時間が長い」(37.9%)が続き、「PB商品が良い」は30.0%に過ぎなかった。

 しかし、最も利用するスーパー・コンビニ別の利用理由を見ると、「PB商品が良い」が「ジャスコ/サティ」(55.9%)や「イトーヨーカ堂/ヨークマート」(38.3%)では高い。イオン系(ジャスコ/サティ)のPB商品「トップバリュ」やイトーヨーカ堂系(イトーヨーカ堂/ヨークマート)のPB商品「セブンプレミアム」が集客に貢献していることが分かる。

 インターネットによる調査で、対象は20〜59歳で週1回以上、スーパー・コンビニで食料品または飲料を購入しており、PB商品であるということを理解して購入している男女1000人(認知・購入経験の調査対象は週1回以上、スーパー・コンビニを利用している2万8545人)。調査期間は2008年12月11、12、15、16日。

最も利用しているスーパー・コンビニの利用理由(出典:ヤフー・バリュー・インサイト)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.