東京都民が住んでみたい街――そこに共通する住みたい理由とは

» 2009年02月26日 17時49分 公開
[Business Media 誠]

 東京都に住んでいる人は、都内のどこに住んでみたいと考えているのだろうか? ネクストの調査によると、1位は「吉祥寺」、2位「自由が丘」、3位「恵比寿」であることが分かった。ちなみに同社が2007年に実施した調査でも、「吉祥寺」「自由が丘」「恵比寿」が「住みたい街」のトップ3。2年連続でトップ3の順位が変わらなかったわけだが、その街を選んだ人たちはどういった点を評価したのだろうか。

 「吉祥寺」を選んだ人たちは「交通アクセスのよさ」「駅前の発展した商圏」「緑の多い住環境」などを高く評価。また1人暮らしの層からファミリー層まで人気が高かったが、特に女性からの支持を集めた。「自由が丘」については「おしゃれな街並み」や「住環境のよさ」のほか、「東急東横線のブランド力」などを選んだ理由に挙げる人が目立った。吉祥寺では女性からの人気が高かったが、自由が丘については男性からの支持が高い。「恵比寿」はJR山手線、埼京線、東京メトロ日比谷線が使えることや、都心で緑が多く残るオシャレな街並みであることが人気の秘密のようだ。

 インターネットによる調査で、東京都内に在住する20歳以上の男女4607人(男性2141人、女性2466人)が回答した。調査期間は2008年11月28日から12月2日まで。

住んでみたい理由から見えてくる志向

 都内で住んでみたい街として、中野や田園調布、成城学園なども人気が高かったが、トップ10に選ばれた街に、共通した理由はあったのだろうか。多くの人は「交通の利便性」や「都心からの程よい距離感」、「アクセスのよさ」といった理由を挙げた。「渋谷、新宿、池袋、銀座などのビジネスや買い物などの拠点となる都心の街への交通の利便性は確保しつつ、自分らしいライフスタイルを送ることができる街に人気が集中している」(ネクスト)

 住んでみたい街と理由の関連性を分析したところ、中央線沿線を選んだ人は「にぎやかな街志向」、世田谷周辺については「穏やかなプチ郊外志向」、城西・城南地域を中心を好んだ人は「おしゃれで便利志向」といった傾向が浮かびあがった。

住みたい街の選択理由関連マップ(出典:ネクスト)

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