ワインの色を見て、ニオイを嗅いだあとは、やはり飲んでみることが必要とのこと。「ワインは渋みがある方がいい」と聞いたことがあるが、この“渋みがある”とはどのような味を意味しているのだろうか? 「ワインを口の中に含んでいただき、上の歯と唇の間にワインを“グチュグチュ”してください。そして、より『歯磨きをしてみたい』と感じさせる方が、高いワインです」と。
実は渋みの正体は、ワインに含まれているタンニンの成分。「このタンニンが多く含まれていればワインは長持ちするので、高いワインは飲み頃の期間が長いということです」
記者も試してみると、この“渋み”についてはハッキリと感じるとることができた。高いと思われるワインを口に含むと、上の歯と唇の間が“イガイガ”するのだ。
そして記者が選んだワインは「シャトー・カロン・セギュール2004」(写真右)、価格は1本1万3650円で見事正解。もう1つのワインは「ル・オー・メドック・ディッサン2004」(写真左)で、価格は1本2940円だった。
森氏にオススメのワインを聞いたところ「ロゼのフルーティーなタイプはいかがでしょうか? これからの季節、外で飲むのに適したワインです」とアドバイス。これまで桜の花見といえばビールまたは日本酒を飲んでいた人も、今年はワインを片手に楽しんでみてはいかがだろうか?
1977年11月14日、東京都生まれ。2000年3月日本大学法学部卒業後、学生時代からの憧れであったソムリエを目指して、パークハイアット東京に入社。自由ヶ丘ワインスクールの講師も務める。2008年に全日本最優秀ソムリエコンクールで優勝し、2010年に開催される第13回世界ソムリエコンクールチリ大会日本代表に選ばれた。
ワインだけではなく、水(ミネラルが多い、少ないなど)やコーヒー、お茶なども見分けられるという。
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