速報
» 2009年04月10日 16時06分 公開

米国株高にも関わらず週末の手仕舞い売りなど目先的な需給に振らされて上値が重い展開清水洋介の「日々是相場」夕刊(2/2 ページ)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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明日の相場雑感

 米国株が大幅高となった割には上値が重く、上値の重さを嫌気する売りや週末の手仕舞い売り、ヘッジ売りに押されて軟調となりました。下値をむきになって売り叩くような動きもないのですが、逆に買戻し以外の買い手が見当たらず、買戻しの少ない銘柄は上がらないということのようです。業績などにはほとんど関係のないところで目先的な需給に振らされる相場が続いているということでしょう。

 三井住友銀行(8316)がストップ安となり、銀行株が軒並み軟調となって相場の足を引っ張る格好となりました。業績悪化懸念や増資での株式価値の希薄化を嫌気した動きなのですが、「損失」の中身を見て見ると慌てて売らなければならないようなことでもないのではないかと思います。

 決算発表がこれから本格化しますが、保有株式の評価損や事業整理の減損、あるは引き当て金などで損失を計上する企業も多いと思います。そうした企業は単に利益が減った、とか赤字だからと言うことで売り急がなければならないのでしょうか?減損処理など余裕がなければ出来ないことでもあり、単にここで損を出したから先行き駄目な会社ということはないと思います。

 もちろん、駄目なところもあるのでしょうが、「百年に一度」のときに多少の評価損や引き当てを厚く積んで損を出すことは先を見れば決して悪くはないと思います。十把ひとからげに考えると売り急ぐこともあるのかもしれませんが、あまり目先筋の動きに振り回されずに、業績面からの投資であれば、もう少し長い目で見る必要があるのではないかと思います。

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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