第11鉄 筑波山の正しい順路を教えます……つくばエクスプレス杉山淳一の +R Style(1/4 ページ)

» 2009年07月29日 00時00分 公開
[杉山淳一,Business Media 誠]

 2005年夏につくばエクスプレスが開業して以来、筑波山へのアクセスが便利になり、観光客も順調に増加しているそうだ。小田急の箱根、東武の日光、西武の秩父のように、都心からの新しい観光スポットとなっている。つくばエクスプレス往復と現地のフリーきっぷがセットになった「筑波山きっぷ」で出かけよう。

今回のルート(GoogleMapsで、筆者による地図のコメントと説明を確認できます)
今日はつくばエクスプレスで都心から脱出

TX秋葉原駅が地下深い理由

 つくばエクスプレス(TX)は秋葉原からつくばまで58.3キロメートルを結ぶ。列車の種別は普通、区間快速、快速の3種類で、快速なら終点まで45分。普通なら約1時間かかる。急いでいる人は混んでいても快速に乗りたいし、時間に余裕があれば空いている普通で行く。これはどんな通勤路線でも共通だ。つくばエクスプレスで面白いところは、その習慣が秋葉原駅のエスカレーターにも反映されているところ。地下深くに作られたTXの秋葉原駅から、地上へ向かう上りエスカレーターが2本並び、片方は快速運転となっている。スピードは普通の1.5倍くらいだそうだ。

 ちなみに、TXの秋葉原駅がこんなに深い場所にある理由は、もともと東京駅を起点とする計画があり、それには地下深くを通って、高層ビルの基礎部分や神田川、東京メトロ日比谷線や都営地下鉄新宿線を潜らなくてはいけないから。つくばエクスプレスは大赤字が予想されたため、秋葉原駅起点で建設された。しかし走り始めると業績は好調で、予定どおり東京駅への延伸が期待されている。いっそ品川まで延伸してリニア中央新幹線と接続すればいいのに、と思うけれど、これ以上は鉄道ファンの戯れ言だと思われそうだから、この辺にしておこう。

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