明治乳業、新ブランドで“チューブ入りヨーグルト”を発売

» 2009年11月19日 01時16分 公開
[吉岡綾乃,Business Media 誠]
明治乳業社長の浅野茂太郎氏(左)とヨープレイCEOのルシアン・ファ氏(右)

 明治乳業は11月18日、仏ヨープレイ社との業務提携を行い、共同で新ブランド「meiji Yoplait(メイジヨープレイ)」を展開すると発表した。

 ヨープレイは1964年創業、フランスの酪農組合によって設立された企業で、ヨーグルト市場シェアでは世界第2位。世界の約70の国と地域で商品を販売しており、米国、オーストラリアではNo.1シェア。「特に米国でのシェア拡大のきっかけとなったのが、キッズ向けのチューブ入りフルーツヨーグルト」(ヨープレイCEO、ルシアン・ファ氏)

チューブ入りヨーグルト「グルト!」

 メイジヨープレイブランドの新製品として、明治乳業は2010年春からチューブ入りヨーグルト「グルト!」、カップ入りフルーツヨーグルト「ぞっこんヨーグルト」を販売する。

 明治乳業は日本のヨーグルト市場で最大シェアを誇るが、「明治ブルガリアヨーグルト」「LG21」など、体にいい機能性ヨーグルトがラインナップの中心だった。メイジヨープレイブランドでは、“食べて楽しい”“子どもが喜んで食べる”ヨーグルト製品を展開する。

 「グルト!」はスプーンが不要で、チューブのまま食べられるフルーツヨーグルト。1本40グラムと子どもでも食べやすい少量サイズにした。ヨープレイが展開している「Gogurt」(米国)、「Frubes」(英国)の日本版という位置づけだ。味はストロベリーとピーチの2種類で、6本入り258円。ストロベリーのみ、大人向けに2本入りで100円のパッケージも展開。こちらはコンビニエンスストアを中心に販売する。

グルト!ストロベリー。左が6本入りパッケージ、右が2本入りパッケージ

 「ぞっこんヨーグルト」は大きくカットしたフルーツが特徴のカップ入りフルーツヨーグルト。「マンゴーとオレンジピール」「白桃とラズベリー」「キウイとバナナ」の3種類で、希望小売価格は138円。

ぞっこんヨーグルトはフルーツが2種類ずつ入っている
明治乳業のヨーグルトは機能性を追求した商品が多かった(左)ため、新ブランドでは「子どもが喜んで食べる」「食べる楽しみを感じる」商品を展開。前者を「グルト!」後者を「ぞっこんヨーグルト」で訴求する(中)。チューブ入りフルーツヨーグルトは、すでに米国・英国でヨープレイがヒットさせている商品(右)

 明治乳業では、「グルト!」と「ぞっこんヨーグルト」を合わせた2010年度販売目標を70億円としている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.