pha 「村上春樹風に語るスレジェネレーター」を作ったところ、ネット上でいろんな反響をもらえて楽しかった。この時点で実現したいアイデアはたくさんあったので、仕事を辞めてもやることがなくて暇を持て余して空しくなってしまうという恐れもなかった。もっといろんなものを作りたかったですし。あとお金に関しても「プログラミングをやっていれば、インターネットでいろいろなものを作って遊んだりしているだけで結構お金を稼げそうだな」という予想をつけてたんですね。まあ実際やってみると、思ってたほどは稼げなかったんですが(笑)。でも生きていけるくらいはなんとかなっていますね。
人とのつながり、退屈しないために何かやること、食べていくためのお金……。この3つについてはインターネットさえあれば何とかなるという自信が持てたし、働かなくてもその3つが手に入るのなら嫌々会社に勤めている意味は僕にとって全くなかった。それで会社を辞めました。
ちきりん そういう意味ではphaさんにとって、インターネットは画期的なわけですね。
pha そうですね。もしインターネットがなかったら僕は今も毎日やりたくもない仕事をして、ムダに人生を過ごしていたかもしれない。このようなことを想像すると、とても怖いですね。今の自分が楽しく生きていられるのは、すべてインターネットのおかげです。インターネットは素晴らしい。
→第3回へ続く。
関西出身。バブル最盛期に金融機関で働く。その後、米国の大学院への留学を経て現在は外資系企業に勤務。崩壊前のソビエト連邦などを含め、これまでに約50カ国を旅している。2005年春から“おちゃらけ社会派”と称してブログを開始。
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