桜の下でお酒を飲む人は減少傾向、“眺めるだけ”派が主流に

» 2010年03月17日 12時10分 公開
[Business Media 誠]

 昨年、お花見に行ったという人はどのくらいいるのだろうか。「1回以上」という人は62.3%だったが、そのうち宴会をともなうお花見の回数は「0回」(62.9%)が最も多いことが、楽天リサーチの調査で分かった。昨年3月に実施した調査と比較すると、宴会をともなわない“眺めるだけ”派が3.7ポイント増え、お酒を飲みながら桜を楽しむという文化は年々薄れてきているようだ。

(出典:楽天リサーチ)

 昨年宴会をともなうお花見に行ったという人に、1回当たりの平均予算を聞いたところ「2000円〜3000円」(42.4%)が最も多かった。次いで「1000円〜2000円」(19.9%)、「3000円〜4000円」(18.2%)と続いた。平均金額は2608円で、リーマンショック前に比べ82円安くなった。

 ここ1〜2年で、仕事上のお花見に変化はあったのだろうか。「勤め先や接待など仕事上のお花見は行っていない」(33.8%)と答えた人が最も多く、次いで「特に変化はない」(28.6%)、「お花見に行く回数が減少した」(21.2%)と続いた。昨年の調査と比べ、仕事上のお花見を行っていないという回答が9.0ポイント増加。「経費の削減や不要な接待は自粛するという企業の姿勢が、春の風物詩であるお花見にも影響しているようだ」(楽天リサーチ)

(出典:楽天リサーチ)

 また今年のお花見の予定を聞いたところ、「家族や親戚と行く」(47.0%)と答えた人が最も多かった。次いで「友人と行く」(28.6%)が多かったが、昨年に比べ3.8ポイント減少。一方「1人で行く」(8.2%)が増加傾向にあるという結果に。「昨今、ライフスタイルの変化や趣味の多様化により、旅行や食事などの時間を1人で楽しむ『お1人さま』需要が増えていると言われているが、お花見を楽しむスタイルにも現れているようだ」(楽天リサーチ)としている。

 インターネットによる調査で、20〜69歳の男女1000人が回答した。調査期間は3月5日から3月8日まで。

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