今年のIC CARD WORLD全体を見渡すと、FeliCaを利用したビジネスやサービスが、交通ICと電子マネーという“お堅い”ものから、おサイフケータイやFeliCa Lite / FeliCa Plugなどを用いた“お手軽”や“楽しい”を作る分野にシフトしはじめていることが分かる。特に、おサイフケータイをFeliCa Liteタグの読み取りに使ったり、おサイフケータイ同士をFeliCaで連携させるソリューションには大きな可能性がありそうだ。
むろん、FeliCaビジネスのコアが交通IC/電子マネーであることは間違いないが、成長領域が確実に広がっているのだ。実際、昨年の実績を振り返っても、おサイフケータイ向けサービスでもっとも成長したのは日本マクドナルドの携帯会員サービス「かざすクーポン」であった(参照記事)。こういった交通・決済以外の新たなサービスは、2010年も数多く登場しそうであり、今後の動向に注目したい。
ソニー「FeliCa Plug」「FeliCa Lite」が目指すもの
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