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» 2010年04月09日 08時00分 UPDATE

「やりたいことが特にない」人のキャリア選択 (2/2)

[増沢隆太,INSIGHT NOW!]
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キャリアの変更が迫られたら

 一方、キャリアを変更しなければならない状況に追い込まれたらどうでしょう。ご自身は「何もしない」でいたいのに、何もしなければ仕事を失う、過労やパワハラで病気になるなど、もはや自分では選べない状況になったら、動かざるをえません。

 こんな時に大切なのは「キャリアの連続性」です。もともと大した特技も経験も売りものもないなら(何度も言いますが、それって普通です。ダメ人間ではないです)、いかにキャリアに連続性があるかをデザインするという視点で決められたら良いでしょう。例えば事務仕事をやってきたなら、業界や場合によっては所属組織も事務ではなくていいですし、営業や管理であっても、職務内容・職責が同じであれば「連続性」があります。

 私は商品から始まり、サービス、コンサルティングと、取り扱うモノは変わったので、業界はかなり渡り歩きましたが、私のファンクションは常に「プロモーション」でした。つまり売り上げを上げる仕組み作りです。積極的に売り上げを上げる、あるいは市場的にそれが難しい場合はコストダウンで、売り上げ減のダメージを補填する、といった戦略立案と実行をしてきました。広告はテレビCMに限らず、与えられた予算をいかに効率的に配分するかが大事で、広告代理店にいたわけではないので、「広告を出す」のが仕事ではなく、まさに「(モノ・サービスの)プロモーション」が私の職務でした。

 結果、何社か渡り歩いたものの仕事を得ることができました。中身が良いかどうかはさて置き、それを会社(=雇用者)に説得できたから雇われたと言えます。それは客観的判断ではありません。前例があるわけでも何でも無いのです。私は大学院留学をしましたが、学位は歴史学修士です。ビジネスにおいて、こんな響きの悪い、使えなそうな修士号など意味がない……ことは全然なく、特に外資系企業で転職した時、外国人マネジメントと面接では大いに盛り上がりました。「歴史学の研究で得たものは『戦略』観である。それがビジネスの戦略性と大いに共通するので活躍できる」という私のセールストークを買った会社が私を買った(雇った)わけです。要は言ったモン勝ちです。

 営業品目や業界が違っても、その違いという事実以上のポテンシャルや能力が説得出来れば良いのです。そう説得出来るようになるには、やはり「連続性」が大切だと言えます。「石の上にも3年」とは、誰もが分かりやすい基準だから今でも言われるのです。そうではない業界やキャリアも当然あります。ただしそれは「誰もが」認めるものでないゆえ、汎用性がないのです。キャリアに自信のない方は、ぜひ「連続性」を大事にして下さい。(増沢隆太)

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