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» 2010年04月21日 17時09分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:米国株高や円安、金融規制懸念が薄れたことで買い直されて大幅高 (2/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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明日の相場雑感

 米国株が堅調となったことなどから買い先行となり大幅高となりました。昨日までの下落の反動、買われ過ぎの修正で売られすぎた分の修正と言う感じで特にここまで買い上がる材料に乏しい中で大幅高となりました。為替が円安に振れたことや外国人が相対的に割安感があり、安心感のある日本市場に買いを入れて来た、との見方もありましたが、持高調整の買い戻しや年金資金の出動もあったものと思います。

 本日のように外部環境の好転以上に買い上がられるような状態となった場合や逆に特に売り材料がないなかで大きく売られるようなときに、その売り材料や買い材料を探すことにやっきになる向きも多いのですが、材料を探す、と言うよりは「何が起きているのか」を把握する必要もあるでしょう。昨日は米国市場が堅調、為替も円高一服となったにも関わらず上値が重く軟調となり、本日は昨日の状況と大きく変わったわけでもないのに大幅高となるということを冷静に考えた方がいいのでしょう。

 外国人が積極的に買って来た、と見る向きもありますが、昨日までと何が違うのでしょうか。昨日よりは幾分円安に振れた、ことくらいしか変わったことはなく、そうなると逆に考えると昨日の下落が異常で、その反対売買で高くなった可能性もありそうです。個別に見ても同業種で同じような材料が新聞で報道された大日本印刷(7912)が安く、凸版印刷(7911)が高い、あるいは東芝(6502)も買い気配から始まり、その要因が「原子力発電関連」と言われましたが、原子力発電が取り沙汰されたのであれば三菱重工(7011)や日本製鋼所(5631)などももっと買われても良いのではないかと思います。

 つまり、昨日は20日ということで、日経平均が11000円を抜けて引けると困るような人達がいて、指数を押し下げ、その反対売買で本日は買われた面もあるというような目先の需給要因で動いているに過ぎないのかもしれません。または、4月20日を過ぎたことで、年金資金などの買いが見られたということかもしれません。欧州金融不安の払拭や円安を好感する動き、あるいは新たに外国人が買って来たのであればキヤノン(7751)やソニー(6758)などがもっと買われても良いのではないかとも思えるのです。いずれにしても本日のこの動きで、相場が転換したと考えるのは早いのではないかと思われ、外国人が買ってきたのであれば、この傾向は続くはずであり、決算動向を見極めてからでも遅くはないと思います。

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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