2009年度の太陽電池出荷量は前年度比1.5倍に

» 2010年05月19日 18時47分 公開
[栗田昌宜,Business Media 誠]

 太陽光発電協会は5月18日、2009年度第4四半期と2009年度の太陽電池セルモジュールの出荷統計を発表した。

 2009年度第4四半期の総出荷量は、前年同期比115.2%増の52万5787キロワット。国内出荷は同189.9%増の21万2435キロワットと、第3四半期に引き続き3倍増に迫る勢いだったが、輸出は83.2%増の31万3352キロワットと国内向けほど伸びなかった。ただし、第3四半期の輸出は同9%増の26万9819キロワットにとどまっていたことを考えると、大幅に改善したと言える。

 出荷構成比は、国内出荷が40.4%、輸出が59.6%。輸出のうちわけは、米国向けが同95.2%増の6万8312キロワット、欧州向けが同91%増の23万657キロワット。その他は同5.6%減となった。

 用途別国内出荷量では、住宅用が同207.1%増の16万9980キロワットとなり、第2四半期から30.3%急増した第3四半期との比較でも1.2%増となった。公的施設用・非公的施設用(産業・事業用)・その他は同134.3%増の4万1184キロワット、民生製品用・電力応用商品用は同269.5%増の1271キロワットだった。

2009年度の総出荷量は前年度比1.5倍に

 2009年度の総出荷量は、前年度比48.9%増の166万8531キロワット。そのうち国内出荷は同163.2%増の62万3127キロワットで、太陽光発電システムの導入に対する国や自治体の補助金制度や、余剰電力の買取制度が大きく貢献した。

 輸出は同18.3%増の104万5404キロワット。出荷構成比は、国内出荷が37.3%、輸出が62.7%で、国内出荷の急増に伴い、輸出のウエイトが前年度より16.2ポイント下がっている。

 用途別国内出荷量では、住宅用が同176.1%増の54万3708キロワット、公的施設用・非公的施設用(産業・事業用)・その他は同92%増の7万4396キロワット、民生製品用・電力応用商品用は同350%増の5023キロワットだった。

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