ここで、今回のソーラー工事の手順を一通り見てみよう。
(1)屋根の事前補修
- 必ずしもすべての工事で必要になるわけではないが、ソーラー設備は20年以上使用されるから決して無駄な手間ではない。
- 補修費用は出資者が別途負担。
(2)枠組み足場
- この規模の工事になると、作業上の必要性と安全確保のため枠組み足場が必要となる。
- 枠組み足場は専門業者が設置し、その設置・使用料は出資者が別途負担。
(3)測量
- 基礎となるボルトを埋め込むため、屋根の下にある「梁(はり)」の位置を正確に測量する。
(4)ボルトの埋め込み
- ドリルでスレート屋根と梁に穴を開け、太さ8ミリ長さ15センチのネジを埋め込む。
- ドリルで垂直に穴を開けるのはなかなか難しい。写真のボルトもわずかに傾いているが許容範囲内。
(5)レールの設置
- ソーラーモジュールを固定するアルミ製の「レール」をボルト上に固定する。
- 初に横方向のレールを敷き、その上に縦方向のレールを固定。
- ひたすらナットを締め続ける。ソーラー工事全作業の3分の1はこのナット締めのような気がする。手間のかからないシステムの早期実用化に期待したい。
(6)集電用ケーブル
- ケーブルが屋根面に触れないよう注意。触れていると降雨時にゴミが溜まりトラブルの原因となる。
(7)モジュールの設置
- ここで使用したモジュールの大きさは1.0×1.3メートル。重量はおよそ20キロ
- モジュールの引き上げには工事用の簡易リフトを使用。
- これを1枚ずつレール上に設置してケーブルを接続。
- ケーブルの接続は簡単で国際標準規格のプラグをつなぐだけ。
(8)コンバーターの設置
- 階にコンバーター(直流・交流変換器)を設置してケーブルを接続。
(9)作動確認
- 最終的に電気技術者がモジュールの作動を確認。
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