インタビュー
» 2010年06月18日 08時00分 UPDATE

35.8歳の時間・石田雄太:なぜイチローは、この男に語り続けてきたのか (6/6)

[土肥義則,Business Media 誠]
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マニアックな読者が喜んでくれれば

yd_ishida2.jpg オークランドの記者席(2009年)

 NHKを辞めてブラブラした生活を送っていたときに感じていたことは、いまでも心の中に残っています。それは仕事というのは「会社のために」「誰かのために」「楽しみのために」するものではなく、自分と家族が生活するためのものなんだ、ということ――。そこを突き詰めることが、結果的に、世の中に必要とされる仕事や、世の中の人が喜ぶ仕事につながっていくのではないか、と思っています。

 本を書くときに読者のことを考えると、「何を書けば喜んでもらえるのだろうか」というベクトルに向かってしまうことになります。その答を見つけるのは、至難の業です。それよりも、自分が面白かったことや驚いたことを表現する。もちろん「石田って奴は何を書いているんだっ!」という反応もあれば、「石田の書いたものは面白い」という意見もあるでしょう。それでいいと思っているんです。すべての読者を満足させようと思うと、間口を広く、中身も浅くしなければなりません。テレビの仕事をするときにはそういう方法論がありますが、野球専門誌の場合は、自分が興味を持ったものを書き続けていくことが大事だと考えています。その結果、マニアックな読者が喜んでくれれば、こんなに嬉しいことはありません。

 もちろんこれからも、野球場に足を運ぶつもりでいますよ。気になる選手が、たくさんいますからね。(本文・敬称略)

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