コラム
» 2010年07月20日 08時00分 公開

売れるコンテンツは私たちの内側にある(2/2 ページ)

[猪口真,INSIGHT NOW!]
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バトンをパスするためのショップ

 もう一例。すでにご存知の方も多いが、表参道ヒルズに最近出店した、話題の「パスザバトン」というリサイクルショップだ。

 丸の内の店舗に続き、最近表参道ヒルズにオープンしたこの「パスザバトン」は、リサイクルショップといっても、いわゆる「古着屋さん」「リサイクル屋さん」などとは明らかに一線を画す。

 同社のWebサイトに、コンセプトとして「それぞれ培った個人の文化をお互いに尊重しあい、交換し合う。新しいものを創造するのもよいし、すでにあるものを大事にするのもよい。すでにある誰かの技術、今の私の価値、将来の誰かにとっての大事」(Webサイトより一部抜粋)とあるように、物を売るだけでなく、そのものの持つ文化や背景を次の世代へと伝える、つまりバトンをパスする、という目的のために運営されるショップだ。

 商品の多くは、単なるリサイクルとして持ち込まれたものではなく、リメイクしたり、リデザインしたりして、「パスザバトン」のタグが、商品のストーリーとともに付けてある。気鋭のクリエイター山田遊氏が関わるだけあってMDのセンスも抜群で、従来の小売りとはまったく異なるコンセプトのこの店舗は、地下にあることも手伝って、異空間の雰囲気を漂わせる。

 商品を開発し提供することは、すべてにおいて次の時代への貢献ということもできる。視点を変えれば価値があるもの、明日に残すべきものは、実は自分たちが持っているかもしれない。たまには新しさを追いかけることを忘れ、自分たちの内側、あるいは過去を見つめることも必要なのかもしれない。(猪口真)

 →猪口真氏のバックナンバー

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