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» 2010年08月11日 09時00分 公開

上杉隆の「ここまでしゃべっていいですか」(1):朝日新聞が、世間の感覚とズレにズレている理由 (2/3)

[土肥義則,Business Media 誠]
作家・経済ジャーナリストの相場英雄氏

相場:日本のマスコミは、ものすごく官僚的ですね。

上杉:そうですね。マスコミと思うからダメで、むしろ彼らのことを「官僚」だと思えばいい。

相場:なるほど。分かりやすいですね。

窪田:日本のメディアはジャーナリストではなく、「役人」であれば腹が立たない……ということですね。

相場:ボクには小学校5年生の子どもがいるんですが、なぜか息子のクラスにはマスコミ関係者の父親が多い。でも、父親がマスコミで働いている子どもは肩身が狭いそうで……。

窪田:それはかわいそうですね。

相場:ちなみに、ウチの息子はこのように言っているそうです。「ボクのパパは、元時事通信社の経済部だ。政治部ではない!」と(笑)。

上杉:昔は政治部以外は人にあらずだったのに……隔世の感がありますね。

朝日新聞のズレ

相場:ボクがいた時事通信社でも、政治部記者の多くは真面目に取材をしていました。しかし偉くなっていくと、社内の権力闘争に明け暮れていくんですよ。そして、それに勝った人間が上に上り詰めていく。

窪田:まさに官僚的ですね。ボクも以前は朝日新聞にいて、そのときにもらった資料や本を探してみました。何か面白いことでも書いていないかな……と(笑)。

 入社したときに『歴史の瞬間とジャーナリストたち 朝日新聞にみる20世紀』という非売品の本をもらったので、読み返してみました。その本には、朝日新聞の記者が日本の近代化にどれだけ役目を果たしたか、といった内容が書かれていました。

上杉:負の歴史ですね(笑)。

窪田:あらためて驚いたのは開いて1ページ目から、「日露開戦にいち早く布石」という見出しで、当時の朝日新聞主筆・池辺三山が外務省の参事官から、元老と会って「対露強攻策で問題解決を図るよう働きかけてほしい」と頼まれるくだりからはじまっていることです(笑)。

上杉:それって、ものすごくマズイじゃないですかっ!

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