マングローブ社長。組織変革と、その担い手となる管理職の人材開発を強みとする「組織人事コンサルティング会社」を経営。そのかたわら、経営者コミュニティサイト「MG-NET+(マグネットプラス)」編集長として経営者同士のネットワーク作りにも取り組んでいる。著書に『マングローブが教えてくれた働き方 ナチュラル経営のススメ』(ブルース・インターアクションズ)。
互いに教え合うことは、ノウハウ共有のためだけでなく、1人1人の学びのレベルを上げることにつながる意味あることです。学び合いにおいては、「3人の学習」という言葉があります。
「3人の学習」とは何か?
それは、誰かから学んだ内容を自分の理解だけで完結せずに、3人目の誰かに教えることによって、3人目の人の学びに役立てると同時に、自分の理解度の向上にもつなげる、ということ。
単に聞いて学んだだけでは、記憶への定着率が1〜2割であるものが、誰かに教えることによって7〜8割まで上がると言われています。誰かに「教える」ことは単にその誰かの学びになるだけではなく、「誰かに教える」という行動、体験に発展することで自分のものになる度合いも大きくなるということです。
誰かに教えることは、実は自分との対話になっています。自分が学んだことを人に伝えることは、自分の理解度をはかるバロメータになるのです。そこで、学びを誰かに効果的に伝えられる「教え上手」になるための3つのポイントを紹介しましょう。
いくつも伝えたいことがあっても、あくまでもポイントを絞って、1回で理解できる範囲内で伝える必要があります。初めて聞く話が理解しにくいのは当たり前ですから、これから何を話すのかを提示しながら話すと理解の助けになります
例えば、「これから話す内容のポイントは3つあります」「その3つというのは……」といった要領です。
教えられた人が、さらに次の人に伝えることができるレベルになるほど理解してもらえるように教えます。そのためには、次の人に伝えやすいように、シンプルに分かりやすく伝えることが絶対に必要です。
専門性が高くなり過ぎないように伝えなければ、伝わらない部分が大きくなります。できるだけ専門用語を減らして、平易な言葉で伝えるのが基本です。
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