2010年度の電子書籍市場は670億円、2013年度には倍へ

» 2010年11月18日 12時33分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]

 矢野経済研究所は11月18日、「電子書籍市場に関する調査結果」を発表、2009年度の国内電子書籍市場規模を前年比19.6%増の610億円と推計した。日本では5月に発売されたiPadが電子書籍市場急成長の契機とされ、2010年を「電子書籍元年」という声もあったが、iPad発売前からもスマートフォンを含む携帯電話向けにすでにある程度形成されていたようだ。

 同研究所では2010年度の市場規模を前年比9.8%増の670億円、2013年度には1300億円と1000億円を突破すると見込んでいる。「欧米では1人の作家ごとにエージェントが付いているが、日本は1人の作家が多くの出版社から本を出しており、それがステータスでもある。電子書籍によって、出版社の編集者はプロデューサー的な力、総合力が問われていくことになる。また、それに合わせて出版社も、事業規模を含めて変わっていくことになるだろう」(矢野経済研究所)

電子書籍市場規模推移(出典:矢野経済研究所)

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