インフルエンザの予防接種、上の年代ほど受ける割合が増加

» 2010年11月19日 12時20分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]

 今年もインフルエンザが流行する季節が近付いてきた。医療機関などで予防接種を受けることができるが、どのくらいの人が利用しているのだろうか。

 医療情報WebサイトQLifeの調査によると、「今年はインフルエンザの予防接種を受けますか?」と尋ねたところ、「受ける(もう受けた+受けようと思っている)」は45.7%とほぼ半数。上の年代ほど「受ける」の割合は高い傾向にあり、QLifeでは「市区町村によっては、高齢者を対象に接種費用の助成を行っていることが影響しているのかもしれない」とコメントしている。

 「受ける」人に理由を聞くと、「下の子が5カ月で予防接種を受けることができないため、家族からの感染を防ぐ意味合いから、下の子以外の家族全員が予防接種を受けることにした」(40代男性)、「職場で無料で受けられるし、万が一インフルエンザにかかっても軽く済むと思うので」(30代女性)などが挙がった。

 一方、「受けない」人の理由では、「自分自身ほとんど風邪などを引くことがないので、必要を感じない。万が一かかっても、一人暮らしにつき、迷惑をかける人もいないため」(50代女性)、「不況で収入が減って食っていくのがやっとなので。インフルエンザにかからないように、お金の掛からない方法で予防する」(50代男性)などがあった。

今年はインフルエンザの予防接種を受けますか? (出典:QLife)

予防接種を受けるきっかけ

 予防接種をした方がいいと思っても、実際に受けに行くのは面倒なもの。「どんなきっかけでインフルエンザの予防接種を受ける決心をしますか?」と聞くと、最も多かったのは「毎年、自分で接種時期を決めている」で26.0%。以下、「医療機関から勧めがあった時」が13.5%、「テレビや新聞での報道に接した時」が11.9%、「家族から勧めがあった時」が11.8%、「職場から勧めがあった時」が11.2%で続いた。

 予防接種を「受ける」人では「毎年、自分で接種時期を決めている」が多かったが、「受けない」人では「医療機関から勧めがあった時」が多かった。

 インターネットによる調査で、対象はQLife会員1182人(男性52.5%、女性47.5%)。調査期間は11月12日から15日。

どんなきっかけでインフルエンザの予防接種を受ける決心をしますか? (出典:QLife)

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