マーケティング・リサーチ、新規事業の開発、海外駐在を経て、1999年〜2008年までコンサルティングファームにてマネジメント・コンサルタントとして、事業戦略・マーケティング戦略など多数のプロジェクトに参画。2009年9月、株式会社ことばを設立。著書に『顧客視点の成長シナリオ』(ファーストプレス)など。他の連載は印刷業界誌『プリバリ[印]』で「マーケティング価値校」、メルマガ「ビジスパ」で「ことばのデザイナーのマーケティングレシピ」。中小企業診断士。アンサー・コンサルティングLLPパートナー。ブログ「マーケティング・ブレイン」(コンサル業)、「cotoba」(執筆業)。Twitterアカウントは@Yoshifumi_Go。
2011年1月6日、「2011 International CES(Consumer Electronics Show)」が米国ラスベガスで始まる。電子ガジェットを競い合う恒例のニューイヤー・イベント。
話題の中心は“タブレットPC”。展示会でタブレット端末を発表するメーカーは50社以上、機種は60以上と言われる。複数の調査会社ではタブレット出荷台数を2010年は1700〜1800万台と見積り、2011年は6000万台を超えると予想。CESに前後してAppleから“iPad2”も発表されると見られ、まさにタブレットイヤー。
世界的には盛り上がっているのに、日本ではなぜか白けているワケも含め、今回は多面的にタブレットを斬り込んでみたい。
まず競争環境をおさらいしよう。大別すれば「Apple対その他」、その他はAndroid(Google)、Windows7(MS)、Playbook(RIM)、PalmPad(HP)など。国や市場によりブランド力に凹凸はあるが、Apple対その他の構図は揺るがない。なぜならiPadはベストマシンではないが、タブレットはハードだけの戦いではない。アプリ、マネー、そしてライフスタイルの複合市場だからだ。
それが“その他陣営”がタブレットでiPadへの追撃に1年近くかかった理由だ。特に集金システム(App Store、iTunes)で他社は追撃しきれていない。スティーブ・ジョブズというビジョナリーも不在だ。次は、この表を読み解いてゆこう。
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