看護師はどのくらいのお金を貯めているのだろうか。看護師に貯蓄額(預貯金、資金運用、年金積立の合計値)を聞いたところ、平均貯蓄額は302万1000円であることが、DODAナースの調査で分かった。内訳を見ると「50万円未満」(32.7%)が最も多く、次いで「100万以上〜200万未満」(16.4%)、「500万以上〜1000万未満」(13.1%)という結果に。
看護師以外のその他職種の全体貯蓄額(「DODA」2010年貯蓄額調査より)と比較すると、その他職種で「50万円未満」と回答した人は20.0%と、看護師の方が12.7ポイント高い。また「500万円以上〜1000万円未満」はその他職種に対し看護師が1.9ポイント高く、「1000万以上」でも看護師が0.6ポイント高いなど、高額貯蓄の割合も高い。「少額貯金者が目立つ一方で、高額貯金者も比較的多く、貯蓄額が明確に分かれている」(DODAナース)
年代別に平均貯蓄額をみると、20代は206万7000円、30代が245万2000円、40代は434万8000円、50代は483万3000円。「40代以上になると、管理職を務める人の割合も増加し、給与額が大きく増加するためと考えられる。また、子どもの成長とともにかさむ教育費などの支出を見越し、将来のためにお金を貯める意識が急速に高まる時期であることも背景にあるのでは」(DODAナース)としている。
また担当業務別に平均貯蓄額をみると、「手術室」が608万7000円で最も多かった。次いで「看護教員・教育担当」が600万円、「訪問看護・訪問入浴」が415万円。1、2位は600万円を超え、3位以下に大差をつけた。一方、看護師の業務として大多数を占める「病棟」は296万6000円、「外来」が210万円だった。
インターネットによる調査で、20歳以上の看護師700人が回答した。調査期間は2010年6月15日から6月17日まで。
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