東京大学の大学院生はどんなことに不安や悩みを抱えているのだろうか。大学院に通っている学生に聞いたところ、「よく悩む」のは「将来の進路や生き方」(49.8%)と答えた人が最も多いことが、東京大学の調査で分かった。次いで「就職」(42.3%)、「経済的なことや経済的自立」(36.0%)、「勉強」(26.1%)と続いた。「将来の進路や生き方」「就職」について悩んでいる学生の割合は高く、「ときに悩む」を加えると「将来の進路や生き方」が82.3%、「就職」は75.6%に達した。
また就職の見通しについて聞いたところ、36.3%が「かなり厳しいと思っている」及び「見通しがたたない」と回答。特に文科系は52.9%と半数以上が“厳しい”考えを示した。
生活費はどのようにやりくりしているのだろうか。収入総額は月平均で18万8200円、前回調査時(2004年)から1万2300円増加した。収入源は「助成金・奨学金」が最も多く5万7970円、次いで「家庭からの仕送り小遣い」が4万3080円、「定職」が3万7600円。一方、支出総額は月平均で15万6500円と、前回調査よりも7400円増加した。
親の年収を(社会人入学者は自分)を聞いたところ「1050万円以上」が最も多く27.5%。1985年に行った調査と比べ、13.8ポイント増加した。次いで「450万円以上750万円未満」(21.1%)、「450万円未満」(20.1%)と続いた。
郵送による調査で、東京大学の大学院生1335人が回答した。調査期間は2009年11月下旬から12月下旬。
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