<日経平均>10557.10△38.12
<TOPIX>936.87△5.29
<NYダウ>11825.29▼12.64
<NASDAQ>2725.36▼40.49
<NY為替>82.00▼0.53
朝方発表された住宅着工件数が予想を大きく下回ったことや金融株の決算が芳しくなかったことから軟調となりました。それでもハイテク銘柄の好決算などに反応する動きもあり、ダウ平均は堅調となる場面もありました。ナスダック指数は大幅下落となったのですが、目先的に過熱感も出ていたことから売り急ぐ向きも多かったのだと思います。米中首脳会談で何が出て来るのか疑心暗鬼となっていることも手仕舞い売りを急がせることになったのでしょう。
中国を中心とした新興国の経済拡大の恩恵から企業業績の回復も見られていますが、その流れが住宅や雇用、個人消費にどこまで還元されているのかと言うことが注目されるなかで、芳しくない住宅指標に反応した面もありそうです。金融機関の決算も個人消費や住宅購入などがまだまだ盛り上がっていない結果とも捉えることも出来ると思います。今後も回復著しい企業業績がどこまで個人消費や雇用、住宅指標の改善につながっているのかを見極めながらの展開となって来るのでしょう。
個別には前日の引け後に好調な決算を発表したIBMは大幅高、ただ、アップルやインテルなど他のハイテク銘柄は手仕舞い売りに押されて総じて軟調となりました。芳しくない決算発表となったゴールドマン・サックスは大幅安、同様に芳しくない決算を発表したウェルズファーゴやアメリカン・エキスプレスも軟調、連れてバンク・オブ・アメリカも大幅下落となるなど金融株は軒並み軟調となりました。金先物価格は堅調でしたが、ニューモント・マイニングなども軟調となるなど、手仕舞い売りも嵩んだものと思います。モンサントやフォード・モーターが大幅下落となるなど景気敏感株にも軟調なものが見られました。
昨日の日本市場は米国株高などから買い先行となりましたが、好材料への反応も鈍く上値の重い展開となりました。為替が円高に振れる場面も見られ手仕舞い売りを急がせるような場面もありましたが、指数が大きく下押すこともなく、堅調ながらも方向感に乏しい展開となりました。決定的な買い材料にも乏しく、目先的な過熱感も強いことから最後まで買い切れないということなのだと思います。
本日の日本市場は米国株安や円高を嫌気して軟調な展開となりそうです。目先的な過熱感も強いことから幕間つなぎ的に低位株や小型株が買われることはあるのかもしれませんが、総じて軟調となりそうです。また、中国の経済指標も発表になり、円高=ドル売り要因となる、あるいは中国の金融引き締め、景気拡大鈍化懸念が強まると手仕舞い売りを急ぐ動きも出てきそうです。ただ、基本的には中国景気の拡大期待や新興国での景気拡大に牽引されての企業業績の回復は期待されており、強含みの展開は続くものと思われ、底堅さは見られるものと思います。
10500円〜600円水準での動きが続いています。円高や中国景気鈍化懸念から売られることがあっても基本的には10500円〜600円水準での動きが続くものと思われます。下値は10400円台では売り難いということでしょうし、上値は10600円台では買い難いということなのだと思います。決算動向などがもう少し見えて来ると、この10500円〜600円水準を中心としたもみ合いを上下どちらかに放れてくるものと思います。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング