<日経平均>10401.90▼62.52
<TOPIX>922.64▼6.64
<NYダウ>11985.44△8.25
<NASDAQ>2739.50△20.25
<NY為替>82.16▼0.09
主力銘柄の芳しくない決算を受けて冴えない始まりとなったものの、大統領の一般教書演説で法人税率引き下げや財政再建案が示されたことが好感されて堅調となりました。加えて午前中に発表された新築住宅販売件数が予想を上回る伸びとなったことが好感されて買われました。FOMC(公開市場委員会)の結果発表もいつものように発表時には乱高下となる要因となりましたが、特に材料視されることもなく、堅調となりました。
心理的な節目と見られるダウ平均の12000ドルを超えると買いが止まり、利益確定売りに押され、12000ドルを割り込むと買いが入るという展開でした。ドル安や金融緩和政策の効果を織り込み、さらに、法人減税などへの期待も高まって堅調な地合いは続くものと思います。FRB(連邦準備理事会)の金融政策の方向性がはっきりとしており、方向性に変化が見られるまでは、ここまでの続きということで景気回復度合いを見ながら強含みの展開が続くものと思います。
個別には新築住宅販売が好調ということでレナーが大幅高、DRホートンやトール・ブラザーズも堅調となるなど住宅株が買われ、個人消費の回復も期待できるということで、メーシーズやJCペニーなど百貨店株、コストコ・ホールセールなども堅調となりました。朝方発表された決算が予想を下回ったボーイングは大幅下落、ユナイテッドテクノロジーズは小幅安となりました。原油や金の先物価格が反発となったことからエクソン・モービルなどの石油株が高く、パブリック・ゴールドが大幅高、ニューモント・マイニングが堅調となるなど金鉱株が高くなりました。
昨日の日本市場は前日の大幅高の反動や円高を嫌気して売り先行となったものの、相変わらず下値を売り叩く動きも、積極的に買う動きも見られず小動きとなりました。円高に反応するもの、持高調整の売り買いだけで動いているもの、そして決算動向に敏感に反応するものとそれぞれの材料に反応しながら強弱感がわかれまちまちとなりました。その中で前日の大幅高の反動もあって、売りが優勢となったものと思います。
米国市場が堅調となったことや為替に落ち着きが見られることから、日本市場も堅調な展開となりそうです。決算動向に一喜一憂することになるのでしょうが、為替や原料高に対する懸念も根強く、未だに慎重な見通しを示す企業が多いことから、決算発表が悪材料視されることも多いと思われ、上値を押さえる要因となりそうです。ただ、悪材料視されても業績が回復傾向にある企業も多く、失望感や出尽くし感で売られたところでは目先筋の売り一巡後は先を見越した買いも見られるものと思います。
日経平均は引き続き10500円〜600円水準の節目を目指すことになりそうです。10200円〜300円水準での底堅さはいったん確認されたものの、決算動向を受けて今度は10500円〜600円水準での底堅さが確認されるものと思います。持高調整の売りもそろそろ止まりそうで、戻りを試す展開となるものと思いますが春節(旧正月)前の中国の利上げなどを懸念する動きも見られ、まだ上値の重い展開が続くのだと思います。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング