速報
» 2011年02月21日 15時58分 公開

底堅いのだが冴えない展開清水洋介の「日々是相場」夕刊(2/2 ページ)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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明日の相場雑感

 先週末の米国株が堅調となったのですが、週末も中東や北アフリカなどで騒乱が見られ、中国まで飛び火しそうな勢いとなっていること、また先週末に中国で預金準備率引き上げがあったことや北朝鮮で核実験の準備が進んでいると思われること、また、イランの戦闘艦がスエズ運河を通過しそうなことなど、地政学リスクやインフレ懸念を煽るような材料も多く、冴えない展開となりました。どの材料も直接株式市場に影響を与えるものでもないのですが、目先的な過熱感が強いところで、格好の利益確定売りを急がせる材料となりました。

 懸念材料が多い中で底堅い展開となりました。それだけ買い方の回転も効いているということでしょうし、小型銘柄の値動きの良さを見ると個人投資家の市場への回帰も見られるのではないかと思います。「フォロー」している「ツイッター」の中に地方の本屋さんで「チャートブック」が売り切れていると言うつぶやきがありました。詳細はわかりませんが、株式市場に参加者が戻ってきた可能性はあるのではないかと思います。

 まだまだ、かつてのようなわけには行かないのでしょうが、ようやく株式市場も少しは関心を持って見られるようになったのではないかと思います。ただ、今週の経済週間新聞で「株高」が取り上げられていることなどを考えると目先的には過熱感も強く、いったん調整となっても良いのではないかと思います。マスコミはトレンドがはっきりとしてからでないと報道しないと言うこともあり、マスコミなどで取り上げられるときは既に「いいところ」まで来ていることも多いのではないかと思います。

 これまで、さまざまな「バブル」がありましたが、いつも言っていることですが、「バブル」と言っているうちは「バブル」でもなく、「バブル」ということが声高に言われることがなくなって、株価の上昇が期待され、マスコミなどが大いに騒ぐところで、一気にバブルがはじけると言うことが多かったような気がします。2005年から2006年などは街の本屋さんに行くと株式投資のコーナーなどがありました。いつのまにかそうした売り場もなくなり、投資の本はFXばかりになって、いつのまにか消えていったような気がします。そして、誰も騒がないうちにいつのまにか底入れが確認され上昇相場となっているのです。まさしく、「大相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち・・・」と言うわけです。

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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