インテリアトレンドが動き出す、ケルン・メッセ国際家具見本市(1/5 ページ)

» 2011年03月03日 08時00分 公開
[本間美紀,エキサイトイズム]
エキサイトイズム

エキサイトイズムとは?

「高い美意識と審美眼を持ち、本物を知った30代男性」に向けたライフスタイルのクオリティアップを提案する、インターネットメディアです。アート、デザイン、インテリアといった知的男性の好奇心、美意識に訴えるテーマを中心に情報発信しています。2002年11月スタート。

※この記事は、エキサイトイズムより転載しています。


 4月のミラノサローネの前情報も流れ始める2011年1月、ヨーロッパではさまざまなインテリア見本市が開かれ、2011年のインテリアトレンドが動き始める。その口火を切ったのが、ドイツ・ケルンの国際家具見本市だ。会場はケルン・メッセ。

エキサイトイズム

 世界最大規模の家具メッセとして、ミラノと双璧をなすこの見本市、今年は来場者が38%も増加。128カ国から13万8000人が訪れた。ここ数年は、やや勢いを失っていたが、今年はキッチンの見本市「リビングキッチン」を併催して、盛り上がりを見せていた。

エキサイトイズム

 会場では、ドイツデザインカウンシルと5組のデザイナーで構成されるトレンド委員会が、今年の空間の傾向を予測し、会場でインスタレーションを行った。

エキサイトイズム

 そのメンバーの1人、パトリシア・ウルキオラ氏がキュレーションしたのは「過去の儀式や模範から学ぶ」。切ったままの木やニットの質感、曲面曲線など、過去の経験や習慣で知っているもの。伝統的なフォルムをモチーフに、自らデザインした家具や小物を中心に空間を構成した。色や材料をできるだけ絞り込み、簡素な中で感情を表現したという。

エキサイトイズム
       1|2|3|4|5 次のページへ

Copyright (C) 1997-2014 Excite Japan Co.,Ltd. All Rights Reserved.