取り込む光もデザインにする腕時計「Eco-Drive RING」

» 2011年04月06日 13時12分 公開
[岡田大助,Business Media 誠]
Eco-Drive RING Eco-Drive RING(出典:シチズン時計、画像をクリックすると拡大します)

 シチズン時計は、バーゼルワールド2011会場でソーラーパネルをデザインに取り入れた腕時計「Eco-Drive RING(エコ・ドライブ リング)」の商品化を発表した。これは、バーゼルワールド2009でコンセプトモデルとして出展されていたものだ。

 一般的に、ソーラー充電の腕時計はソーラーパネルを文字盤の裏に配置することが多い。それは、太陽光を一番受けやすい場所だからだ。ところがEco-Drive RINGではソーラーパネルをリング状にして外周上に並べ、サファイアガラス製のケース側面からあえて見えるように配置する。

 デュラテクト加工を施したステンレス製ケースと白い皮バンドをつなぐラグ(脚)も中空形状に造形。あたかもダイヤモンドを持ち上げる指輪の立て爪のようになっており、その隙間からも光を取り込みやすくしている。

Eco-Drive RING (出典:シチズン時計)

 シルバーの文字盤の2時、4時、8時、10時のインデックスは、正面から見るとバーインデックスに見えるものの、側面から見るとアラビア数字に見えるという立体的な細工を施した。Eco-Drive RINGの持ち主を含め、気付いた人だけが楽しめるという、ちょっとした遊び心だ。

Eco-Drive RINGEco-Drive RING 立体的なインデックスは見る角度で表情が変わる(Photo by 山形豪、画像をクリックすると拡大します)

 6時位置には2つの円盤を持つムーンフェイスを備える。1つの円盤に開けられた穴から見える数字は月齢を表し、もう1つの円盤は月の形を再現する。サイズは、44.4×15.8ミリ(ケース径×厚さ)。2011年秋の発売を予定し、価格は30万円台になりそうだ。

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